Christmas Special
"keep up with Jones's" in Chipping Norton
チッピング・ノートンの白熱するデコレーション競争
数年前、ベトナム系オージーの友人が言ってました。
『私の両親は、Chipping Nortonという所に住んでいるんだけど、そこではクリスマスになると、近所みんなでデコレーション競争になるのよ。単にクリスマスツリーをポンと置くなんてレベルじゃなくて、家の屋根から庭から、ぜーーんぶ飾り付けするわけ。ウチの母なんか、もう気合い入りまくりよ。「今年こそ○○さんに負けられないわ!」とか言ってね、もうスゴイの。
そんなことしてるうちに、段々競争がエスカレートして、最近では、他の地域からも沢山の人が見物に来るようになったわ。
なんでこんなことしてるの?って。そうねえ、あのね、英語のエクスプレッション(表現)で、”keep up with Jones's"というの知ってる?Jonesというのは、一番ありふれた姓なんだけど、要するに「お隣さんに負けるな」「バスに乗り遅れるな」ということ。隣が大きな車を買ったらウチも買おうというアレね。
私もJapanにも2年住んでて、Japaneseの「横並び意識」というのは知ってるけど、それって別に日本だけじゃないのよねえ。オーストラリアだってそうなのよ。」
というわけで、昨年、機会があったので、チッピングノートンまで見物に行ってきました。で、「うわ、すごいとは聞いていたけど、ここまでやるとは」と感心したわけです。屋根のてっぺんから庭まで電線ひっぱって、ピカピカやってて、すごく奇麗なのですが、同時に「ご苦労なことだなあ」と思ってしまった。
Chipping Nortonは、シドニーの西部、車で40〜50分くらいの新興住宅地。家のサイズもデカいし、アメリカのように、塀がなく隣家とも芝生の庭でずーっとつながっています。電飾競争するにはうってつけの舞台かもしれません。
そして、今年も行ってきました。25日、クリスマスの夜です。
案の定というか、去年よりもエスカレートしておりました。一体何軒くらいの家がやってるんだろ、軽く100軒はやってるんじゃなかろか。
特に外周道路から中に入った中心部の一角は、道の両側、一面の電飾競争です。
見物客も予想以上に多く、ぞろぞろ歩いているわけですが、見物客の車のための交通整理用のブロックまで置かれてたりして。
しかし、ここまでエスカレートすると、やってる方も大変だろうなあ。1年がかりで準備するんじゃなかろか。もしかして、この日のために、庭の植木の位置まで計算して決めるのかなあと思われるくらいです。
以下、当夜撮影した写真を。
本当は三脚使って、シャッター開いてやるべきなのですが、そんな機材持ってないし、デジカメの手取りで適当に撮ったものです。画質は悪いですが、なんとなく雰囲気だけでも伝わればと思います。本当はこの写真の10倍は奇麗なんですけどね。全部で9枚、合計150kb程度です。
なお、これだけ準備すれば、しばらくデコレーションも外さないでしょう。今年、これからでもまだ見物できるかもしれませんので、興味のある人はどうぞ。僕も不慣れな場所を、他の車と一緒にグルグル廻ってただけなので正確な住所はいえませんが、Chipping Nortonを横断&縦断するちょっと大き目の道路=Governor Macquarie Drというのがありますが、この道路の南西側、ちょっと入ったあたりが一番白熱してるようです。Rugby Drとか、その内側のAshfordby Stあたりだったような気がします。
→ちょっと見てみる
★→APLaCのトップに戻る