今週の1枚(06.22)
Glebe/グリーブの風景
今週はGlebe特集です。
日本人が比較的多く住むエリアは、ワーホリさんたちのボンダイエリア、駐在員さんなど家族連れの多いチャッツウッド周辺&以北、ヤングアダルトのニュートラルベイなどlower Northshoreエリアなどが挙げられますが、「なんでグリーブに住まないんだろ?」と思ったりします。
94年4月、我々(田村と福島)が最初にオーストラリアにやってきて最初の一週間、そこら中ほっつき歩いて家探しをしました。で、「よし、ここがええわ」と絞っていって決めたのがグリーブ。通う予定であったシドニー大学に近いということもありましたが、町の雰囲気が気にいったのですね。
時は流れて98年(もうそんなになるのか)、今でもグリーブが一番いいんじゃないかなあと思ってます。今はLane Coveに住んでいるわけですが、大人4人シェア+オフィス+客部屋という大きな家を探していた都合上、「やむを得ず」ここに住んでるという感じです。グリーブは、現地のオージー達にも人気があるので家賃が高めで、かつそれほど大きな家が少ない(あるけど貸家物件としてはない)ので涙を飲んであきらめました。
グリーブの良さは、シティまで至近距離にあること。その気になれば歩けます。日本人御用達のフィッシュマーケットまでも歩けます。大学が近くにあるので、民族的にもバラエティに富んでます。高級住宅地でありながらカジュアルな学生街でもあるということで、東京なら文京エリア、京都なら北白川エリアの趣があります。変わった店もあるし、変わった兄ちゃん姉ちゃん達も闊歩してるうえに、レストランの激戦地でもあります。これは(大学を挟んで向こう側にある)ニュータウンも同じ傾向にあり、かつニュータウンの方がもっと下町的で、刺激的ですが、その分慣れないとビビるものもあるでしょう(治安的にもニュータウンの方がしんどいでしょう)。
緑が多いだけが取り柄で、保守本流オーストラリアの単調なモノカルチャーと妙にサニタライズ(小奇麗だが人工的な)された商業施設に囲まれたノースなんぞに住んでますと、便利で、緑が多くて、面白いグリーブは、やっぱりいいよなあと思うのでありました。
ただ、グリーブの難点は、人気があるので(特にヤッピー層)お値段高めであることと、大きなスーパーマーケットが一つもないということです。またグリーブエリアは結構広く、また建物もピンキリですので、家探しするなら腰落ち着けて探すといいです。Glebe Point Rd沿いに6〜7軒の不動産屋がありますから、それを潰すのは当たり前として、日々物件は入れ替わりますから、新聞もコマメにみましょう。Sydney Morning Heraldの土曜版は定番としても、穴場なのが水曜版です。いい物件は土曜日を待たずに売れてしまいます。
写真は、目抜き通りのGlebe Point Rdから、東のForsyth Stを降りたところ。以前住んでたフラットの近くで、毎日この風景見ながら家に帰ってました。個人的には懐かしい風景です。
Glebe Point Rd
グリーブポイントロードは、グリーブを北西に向けて縦断する目抜き通り。バス通りでもあるし、レストランや商店は殆どこの通り沿いにあります。
写真左より、1枚目。通りを南西に向けて撮ったところ。右手の木立のところが学校で土曜になるとフリーマーケットが開かれます。
2枚目は、同じ位置から北西に向けての一枚。3枚目、この手のカジュアルな店も多いです。4枚目は、通りをかなり奥まで行ったところ。商店はほぼ途切れ、古くからの住宅街になります。どっしりしたテラスハウス。
左は、グリーブポイントロードと交叉するブリッジロード。フィッシュマーケットやシティに向かう、ローカルの人のための隠れた幹線道路。
右は、ブリッジロードと並行して走っているセントジョーンズストリート。右端の緑のオーニング(庇)の店が、レストランの部で取り上げた、ミキシングポットというイタリアンレストランです。
グリーブポイントロードの終点がグリーブポイント(岬)。ダーリングハーバーから続く入り江のほとりに広い公園があります。
左の写真、覚えている人いますか?1年以上前にホームページの扉写真に使ったものです。リバイバル上映(^^*)。
これらはデジカメ写真ではなく、94年当時撮った普通の写真からです。左は、僕らの住んでたフラット。その隣は、部屋の窓から毎朝見えていたシティの朝焼けの風景。最上階で眺めは良かったです。もっと死ぬほど奇麗な朝焼けの日もあったのですが、写真としてはこれだけです。その隣は、ひーこら言いながら登った坂道。グリーブに限らずシドニーは坂道だらけです。一番右は、フィッシュマーケットにいく「秘密の近道」(別に秘密じゃないって)。
知られざるグリーブ。
住んでるときはついぞ知らず、後になって「こんなところあったんか」で知ったシリーズです。グリーブの一番奥まったエリアに、ほったらかしになった原っぱがあります。で、そこには昔使ってた線路があったりします。地図を見るとこの線路遥か向こうまで続いているのですね。列車走らせれば便利なのにと思うようなルートを走ってます。
右は、グリーブとアナンデール(隣町)の境付近にある遊び場。ローラー用の施設もあります。
留学生も多い私立学校セントスコラスティカ。このあたりがグリーブの中でも一番雰囲気がいいですね。
最後は、もうひとつリバイバル上映。前述の原っぱにて、夕暮れ。
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