オーストラリアではありませんが、すぐお隣のニュージーランドについても、ちょこっとご紹介します。

    私(福島)が初めてニュージーランドを訪れたのは、92年7月頃だったと記憶しています。まだバブルの余韻がほんわかと残っている時代だったもので、出張と銘打ったほとんどお遊びの旅でした。クライストチャーチ空港に降り立った時はかなり寒く、夏の日本からきたばかりの私は、トイレにばかり通ったものです。

    クライストチャーチから観光バスに乗ってアカロア湾に行き、そこで初めて野生のイルカを見た時はメチャメチャ感動しました。今じゃイルカやクジラやカンガルーくらいのことでは驚かなくなりましたが。

    また、北島の東端にあるギズボーンという街では、野菜畑とピューレ工場を見学しました。

    空気のキレイさ、自然の雄大さ、物価の安さに感嘆し、「うわー、こんなところに住めたらいいなあ」という思いを抱いて帰国したものです。

    あれから数年たって、お隣のオーストラリアに住むことになり、今回改めて両親と一緒にニュージーランドへ旅行に行ってみることになりました。すぐお隣とはいえ、航空券代はシドニー−クライストチャーチ間往復で300ドル以上しますから、そんなに気軽に行けるもんじゃないです。

    この時は私も立派に運転免許証を取得していたし、APLaCも忙しかったので田村はお留守番で、両親と3人だけ。私が11日間、全行程3000キロを結局一人で運転してしまいました。


    NZ南島旅行記


    98年2〜3月、2週間かけて南島だけレンタカーで一周しました。両親連れて、私(福島)一人で3000キロを運転しました。

    全体の印象を一言でいうと「観光化されすぎてて面白くない」。

    自然は確かに美しいし、田舎ののどかなよさもあるのですが、自然の規模があまりにデカすぎる。キャンプや長期ハイキングのフル装備をして出かけたり、長期間生活するにはいいところなのしょうが、限られた期間、ふつうのレンタカーで旅行する者としては、金払って観光施設を利用しないと楽しめないのですね。

    その観光施設・アトラクション等がことごとく高いのも気になるところ。鯨ウォッチングクルーズなんてシドニー近郊から出てるのと船の規模も所要時間もほとんど変わらないのに倍くらいの値段しますし、宿も安くない。タスマニア旅行でいい思いをしているだけに、「このグレードでタスマニアなら・・・」と比較してしまうのがイケナイのでしょうけど。地元の人も、人はいいんだけど「観光客慣れ」しているから、珍しがってあれこれ教えてくれたりはしない。
    同じ期間、旅するならタスマニアの方がずっといいわ、と思いました。

    オススメ観光スポットとしては、カイコウラの鯨ウォッチング、マウントクックの氷河、ミルフォードサウンドのフィヨルド(イルカやアザラシも見られる)、ダニーデンのアルバトロスとペンギン、マルイアスプリングの温泉、テアナウの土ボタル、乳白緑色のテカポ湖などがあります。

    いずれも有名観光地だけあって、見る価値はあります。撮影した写真を見ても、タスマニアよりも目を見張るものが多いですし。でも、コストを考えてしまうと、うーんと思わず腕組みしたくなるというわけです。









    2/21(土)

    シドニーからクライストチャーチへ飛ぶ
    夕方、市内のホテルにチェックイン

    2/22(日)

    午前中、フラワーフェスティバル見学を兼ねて、エイボン川ほとりを散策。 祭り最終日に合わせて日程調整したのに、花はほとんど枯れかかっていて、祭りの風情は全然感じられない。

    午後、マルイアスプリングに向けて4時間のドライブ。山道を越え、ようやく日本式温泉宿に到着。男女別の室内温泉と混浴の露天がある。露天風呂は川べりにあって、ちょっと鬼怒川温泉みたいな風情。当然、水着を着て入る。露天風呂から見上げる満天の星を期待していたのに、あいにくの曇天。室内温泉の方は母と二人して「裸で入ってもいいものか」と悩む。どこにもサインはないけど、西洋人らしき人々は皆水着を着ている。そこで「郷に入っては」で水着着用に決定する。すると、日本人らしきでっぷりしたおばさんが入ってきた。見事な裸体の迫力に圧倒され、セコく水着着て温泉つかってる自分たちがアホらしくなる。

    2/23(月)

    早朝マルイアスプリングを出発、カイコウラまで3時間のドライブ。午後からクジラウォッチングクルーズを予約しているから、遅刻するわけにはいかない。

    カイコウラからまた南に向かってクライストチャーチまで3時間。果実園のB&Bに泊まる。

    2/24(火)

    テカポ湖まで4時間のドライブ。マウントクック観光。セスナを予約していたのに天候が悪くて飛べず、ヘリコプター観光に変更。テカポ湖畔のロッジ泊。日本食を食べる。

    2/25(水)

    クィーンズタウンへ(3時間)。途中ワナカ湖でモーターボートに乗る。丘の上の眺めが素晴らしいB&B。

    2/26(木)

    テアナウへ(2時間)。夕方から土ボタルクルーズ(2時間半)。テアナウのウッドロッジ風のB&B宿泊。

    2/27(金)

    ミルフォードサウンドまでドライブ。ミルフォードサウンドから1泊2日のクルーズ参加。

    2/28(土)

    インヴァーカーギルまで5時間のドライブ。田舎のファームにある「赤毛のアン」のグリーンゲーブルズ泊。

    3/1(日)

    キャットコーストドライブ。天候はあいにくの雨模様。

    ダニーデン到着。お城に宿泊。晩御飯はキンチョーして疲れた。

    3/2(月)

    オタゴ半島内の野生動物ウォッチング。ペンギン、アルバトロス。

    お城に連泊。

    3/3(火)

    ダニーデンから空路クライストチャーチへ。乗り換え便でシドニーへ帰着。

    有名観光地



    観光パンフレットでおなじみの「デカポ湖」。本当に乳白緑色で美しい。天気によってずいぶん色は変化します。






    ミルフォードサウンドのフィヨルド。氷河で削られた急傾斜の山々に大量の水が流れ込んで出来た入り江。日本から観光パッケージツアーに参加すると日中のクルーズに乗ることになりますが、私は船中で1泊するオーバーナイトクルーズに乗船しました。

    これは正解。というのは、ミルフォードサウンドは年間降水量が1000ミリとも言われており、2日に一日は雨なんです。到着したその日はあいにくの天気でしたが、夜中に嵐がやってきたかと思えば、翌朝は晴天。山々から流れ落ちる無数の滝を見ることができました。また、クルーズ中は野生のアシカやイルカがそこかしこにいます。


    マウントクック遊覧観光。氷河はすごいです、見る価値あります。だけど、これを見るために遊覧ヘリに一人300ドルも支払わねばならないのは、なんかシャクな気分。高すぎます。


    羊の大軍にブロックされる道。こんな光景は何度も経験しました。羊さんたちが無事通り過ぎるまで、車はひたすら待つしかないのです。


    ダニーデンのペンギン保護区にて。ペンギンさんは昼間海に出てお魚を採り、夕方巣に戻ってきます。ちょうどペンギンさんの衣更えの季節だったので、昼間でもおうちでせっせと毛を毟っているペンギンさんに結構見られました。ペンギンに気付かれないように人間用の穴を掘ってあるので、かなり近くで観察できます。


    お宿紹介




    ダニーデンで泊まったお城。でも宿泊施設はお城の敷地内にある別館なので、すごいゴージャスってもんでもありません。その分お値段もリーズナブルでしたけど(確か1部屋3人シェアでNS$200ドル位)。

    予約すればお城の本館で、本格的なディナーが食べられます。ただ、ダイニングにある大きなテーブルを囲んでの会食スタイルなので、他のお客さんと英語で世間話をしなければならず、英語が出来ないとツライです。食事をサーブするお城の管理人もなんかしらんが、管理人のクセしてやたらスノビッシュで、長い食事の間ずうっと緊張していて、かえって疲れました。




    このお宿は、この旅行中で一番のお気に入りでした。赤毛のアンのグリーンゲーブルズをコンセプトに建てられたファームの中のコテージ。すごい可愛いおうちで、内装もウッディー調にまとめてあって、好感度高かったです。夕食も予約すればオーナー宅(隣に本宅がある)のダイニングで食べられます。そんな気取った食事じゃないけど、ファームで採れたものを使っていて、どれもおいしかったです。

    クライストチャーチ郊外のB&B。果物ファームを経営しているおばさんのおうち。このおばさんは外国人向けの英語教師の資格ももっており、海外からのお客さん大歓迎。日本人の学生グループを受け入れた経験もあるそうです。「是非インターネットで紹介してね」とポスターまで渡されました。

    畑には各種果物はもちろん、野菜も作っており、食事(夕食も提供可)も自分とこで採れた新鮮な野菜を駆使して、オーガニックでヘルシーな献立です。




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