今週の1枚(00.04.24)
Yum Cha/飲茶
今週は「ヤムチャ」です。
ヤムチャ(飲茶)って、英語でもヤムチャ(Yum Cha)って言うのですね。最初それを知ったときは、「ほ〜」と思いました。
でも、一般に英語の方が、中国語の発音をそのままに取りいれますよね。日本語だと、なまじ漢字を使ってるだけに日本漢字の読みで言う傾向があるので、中国語原音が分からなくなったりします。毛沢東も、英語ではマオ・ツートンですから。
ヤムチャ用語でも、点心は英語で"Dim Sim( or Sum)"、餃子類のことを”Dumping”などと言うようです。
中国の人は、日本人ほど「英語喋んなきゃ」って意識が強くなく、平気で中国語で言ってくる人もいます。中国語で籠の中身を説明されても困るのですが、ふと気づくと実は英語を喋ってくれてたりもします。どこからが中国語でどこからが英語なんだか、よくわからんという。 「ビンカ」や「シーフー」、「ポク」なんてのも、bean card(豆腐/湯葉など)、Sea Food、Porkだったりします。
聴いてて段々覚えるのですが、シューマイはシューマイって言ってるようです。餃子は「チャオズ」、中華粥は「ポ・コンチ」っていうみたいです。
上の大きな写真は、シドニーのチャイナタウンの、Market Cityの吹き抜けのディスプレイ。ここは、週の後半(木曜〜日曜)には、1階でパディスマーケットが開かれます。
このパディスマーケットの上に、一番大きな中華レストランがあります。別に郡を抜いて美味いわけでもないのですが、広いから何とか座れるかなと期待して行ってみます。なんせ土日の昼になると、30分〜1時間待ちくらいしますから。
混雑を予想して11時くらいに行ってみたけど、既に満杯。40分待ちでありました。ここで、大人しく待つ場合は、人の波をかき分け、店の前でトランシーバーとマイクを握ってるオバサン(おねーさん)のところに行き、人数を告げて番号を書いた紙を貰ってください。あとは、番号を読み上げてくれるまで待っててください。番号は、先に中国語、次に英語で言います。クセのある発音のうえに、必ずしも順番どおりではないので(テーブルと人数の関係から)、結構神経つかいます。
40分待ちはヤだったので、「何処も同じかな」と思いつつも、近くのマリーゴールドに行きます。別にどこだっていいんですけど、たまたまここにしたというだけのことです。マリーゴールドは、もう一軒別の所にも店舗を構えてますが、ここではパディスマーケットの筋向かいの店へ。
ここランチ/ヤムチャは5階で、ディナーは4階と面白い構造になってます。「午飯及飲茶」というのがヤムチャですね。
ラッキーなことに、意外と大して混んでませんでした。まあ、ここは待つスペースが狭いので(エレベーターあがったところしかない)ので、皆も適当に諦めちゃうのかも。
別に説明の必要もないと思いますが、おねーさん達がごろごろと台車を押してきてくれます。それで気にいったものを取ればOK。取った分だけ、テーブルの伝票にハンコを押してくれます。
勿論全てが同じ値段ではなくて、写真右端のメニューに書いてあるように(ってピンボケで読めないのですが)、廻る寿司の網皿、絵皿のように、小、中、大、特大、スペシャルなど料金設定がしてあります。2ドル〜5ドル台です。しかし、「どうして、これが中でこれがスペシャルなの?」という対応関係がよく分からんかったりします。スペシャルが特別に美味いとも思えないし。
このときに中国語とも英語ともつかないまま説明してくれますが、聞いても分からんので蓋取って見せて貰えばいいですし、向こうも見せてくれます。
写真左:手元にあるのが、中華粥ですね。好きなんですね、これ。
写真中央:左のものは、鳥挽肉を瓜の上の乗せて蒸した一品。「メロン・チキン」って言ってましたが(^^*)。上のものは、エビのすり身を厚揚げに乗せたもの。
写真右:食い散らかしで恐縮です。レストランの写真って難しいんですよ。ひとつは屋内なので露出不足と、もう一つは食べるのに夢中で写真撮るのを忘れる事。
いわゆるダンプリングですね、チャオズですね、餃子ですね。広東料理が多いので、餃子の皮も米粉で作られており、蒸すと半透明になります。北京など北の方だと小麦粉で作った皮なので(日本と同じ)、透明になりません。これ、「北方餃子」とか書かれていたりします。
そんなに頻繁にヤムチャに行くわけではありませんが、それでも5年ほどの間、行くと必ず新しい一品をぶつかります。季節によってもメニューは違うでしょうし、何百という単位でレパートリーがあるそうです。
写真左:お茶がなくなると、蓋をズラして置いておくと、湯を足してくれます。
なんだかんだで最後のデザート(写真中央)までいくと、結構食べてしまいましたね(写真右)。これ又ピンボケで恐縮なんですが。
お店の風景。これまた、露出の失敗の見本市みたいな写真ばかりですが。ま、雰囲気だけでも(^^*)。
写真・文/田村
★→APLaCのトップに戻る