今週の1枚(99.11.15)
  シドニーアートギャラリー巡り/カスタムハウスの風景(その2)
 先週に引き続き、カスタムハウスのアートギャラリーです。
 上の写真は展示場のひとこま。
 たまたま居合わせた女性ですが、このおねーさんは素晴らしい芸術を堪能してるのだろうか、それとも「なんじゃ、こりゃ」で途方に暮れているのだろうか?
 外観の古めかしさを裏切って、建物のなかはモダンな吹き抜けになってます。
 左端の写真の1階は、先週紹介したデンマークデザイナー展の広場です。
 結局この建物のなかにはギャラリーが4箇所あります。うち一つは有料で、券はオーストラリア博物館と共通券になってました。
 コンテンポラリーアートが多く、布や端切れがぶらさがってるだけというのもあります。
 左端は、福島と武末さん。「これって、アートなんですかね?」「”アートだ”と思えばアートなんですよね。思い込みひとつというか」。
 アボリジニ芸術をコンテンポラリアートのコンテクストで再構築した展示もありました。「コンテクストで再構築」なんてエラそうに言ってますが、アボリジニ工芸品を単に陳列するだけではなく、その陳列方法自体も含めてひとつのオブジェとして成立するような、、、ああ、ようわからん。早い話がケッタイな見せ方をして、そのケッタイさ加減を「ほお」とか「ふーん」とかいってエンジョイすればいいのでしょう。
 ちなみに僕の家系はアーティストが多く、弟はデザイナーですし、伯父もイトコもいわゆるアーティスト。伯父はまだ具象的な彫刻で理解しやすいけど、イトコの方はコンテンポラリアートやってて、ケッタイなオブジェなんかを作ってます。芸大でも教えてるらしいのですが、あーゆーのって何をどうやって教えるのだろうか?
 最上階にはシドニー市の都市計画の展示場になってます。
 シドニーシティの模型やら、インフラ整備の状況が解説してあって、これが一番わかりやすいかも。
 中央右の写真は、いずれ建設されるシティを東西に横切る大トンネルの計画図。
 写真右端、窓からはサーキュラーキー駅、ハーバブリッジがのぞめます。
写真・文/田村
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