今週の1枚(05.18)
セントラルステーションの風景
セントラルステーション(中央駅)は、シティの南端部、チャイナタウンのちょっと南側にあります。「セントラル」という割には、シティの中央にあるわけではありません。
シドニーを走る鉄道は、長距離列車のカントリーリンクと、市内や近郊を走るシティレイルの二種類があります。組織としては別のようですが、相互乗り入れをしていたりして、どこまでがシティレイルでどこからがカントリーリンクなのか、実は僕らにも良く分かりません。
別にそんなに厳密に理解する必要もないのですが、ただセントラルステーションの場合、ちょっと注意が必要です。というのは、この駅だけ、カントリーリンク用のホームと、シティレイル用のホームの場所が違うからです。
ここで写真に載せているのは、カントリーリンクのコンコースでありまして、ブルーマウンテンやニューカッスル、さらにはブリスベンとかメルボルンなどの長距離を乗るならこの場所でいいです。しかし、市内とか、ノースシドニー、ボンダイなどの近郊の場合は、シティレイル用のホームにいく必要があります。
まあ、ここでも切符は買えますし、同じ改札から入って指示にしたがっていけばシティレイルにも辿り着けますので、そう大きな問題ではないのですが、知らないとちょっと戸惑われるでしょう。
セントラルステーションは、シドニー近郊を走る場合はそう呼ばれますが、ブリスベンなど長距離から来る場合には、単に「シドニー駅」と呼ばれるのが一般です。
写真は中央コンコース。東京駅丸の内口のような古い建物で渋いです。ただ、渋いのはいいのですが、維持費が大変のようで、第○次補修工事が予算不足でなかなか着手できないとかいう新聞記事を目にしたりします。最近来年度予算が上程され、またまた財政引き締めで鉄道関係だけで2500人のリストラかなどと取り沙汰されているようで、なかなか維持費捻出も難しそうです。
下の小さな写真をクリックすると拡大写真が出てきます(それぞれ別のブラウザが立ち上がります)。
外観。時計台が目印になります。ちなみにシドニーにも沢山の時計台がありますが、時間がメチャクチャなものも多い。というかちゃんと時刻が合ってる方が珍しいくらいですので注意してください。そのなかで、このセントラルステーションの時計台は、僕の知る限り大体合ってるようです。
駅の入口。入口は沢山あります。この入口はコンコースと同じレベルにありますが、実際には2階に相当します。1階には長距離バスの発着所があります。
中央コンコースの中。駅の構造は非常にシンプルで、コンコースの横にズラッとホームが並んでるだけです。東京駅や新宿駅のややこしさに比べると嘘のようにシンプル。
写真上は、コンコースにある次の電車の掲示ディスプレイです(Deparutresと書いてありますね)。これを見て何番線からどこいきが出るというのが分かるわけですね。例えば、ブルーマウンテンに行きたかったら、写真右のディスプレイのように、10時57分にkatoonba行きが13番ホームから出るということが分かるわけです。画面中央の細かい字は停車駅。ちなみに「ブルーマウンテン」という駅はなく、定番の駅はKatoonbaでしょう。
写真左は外へ向う通路。雰囲気あってカッコいいです。
写真中央は改札。なぜか一番奥にあります。シティレイルに行く場合にもこの改札を抜けて左に曲がっていけば辿り着きます。改札を通らないでシティレイルまで行きたい場合は、改札の近くにある出口(写真右)を抜けて外にあるエスカレーターで下に降りていって下さい。しかしこんな先に別途シティレイルの駅があるとは、普通あんまり思いませんよね。待ち合わせ等をして迷ったりするのも無理ない話です。
写真右は、シティレイルの改札。地下になってます(ホームは地上にあります)。
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