今週の1枚(00.01.03)
クリスマスキャロルの風景
はい、新ミレニアムおめでとうございます。
今回は、昨年末に行なわれたクリスマスキャロルの模様をお届けします。
carol/キャロルとは、もともと祝歌または祝歌を歌うことらしいのですが、特にクリスマスが有名なので「キャロル」といえばクリスマスキャロルのことでもあるようです。もっと平たく言えば、クリスマス前に教会などで皆で集まって、讃美歌などを歌う行事のことでしょう。
なんでクリスマスだからって歌うのか?といえば、ようわからんのですが、まあ、日本のお盆のときに何故か皆して踊ってるのと(盆踊り)似たようなものなのでしょう。
毎年いろんな教会でキャロルをやってるのですが、シドニー市民に一番馴染み深いのが、”Carols in Domain"でしょう。シティの東部にある大きな芝生の一体を通称「ドメイン」といい、よく野外イベント会場になったりするのですが、そこで皆してキャンドル持ってキャロルをやるわけですね。先日も、クリスマスの一週間前に行なわれました。
キャロル当日のシティのスナップ。
左端は巡回している警官。ときどき馬に乗ってます。
中央左は、ディビット・ジョーンズという百貨店のディスプレイ。
右の二枚は、マーティンプレイスに設置された大きなクリスマスツリーと、GPO(中央郵便局=時計台のある建物)。
同じく、マーティンプレイスのツリーとGPOです。
会場の様子。
写真左端ではバックにシティのビルがかろうじて見えると思います。また、皆さんキャンドルを持って(風よけもついてる)集まっていて、写真では分かり難いのですが、ざっと一万人以上はいると思われる人々のキャンドルの風景はとてもキレイでありました。
ステージでは、TV中継もされていて、地元の有名人もたくさん登場していたようです(よう知らんのですけど)。なお、TV中継はいいのですが、CMタイムになるとステージも進行を止め、スクリーンにはCMが流れたりします。なんか、キャロルを生中継してるというより、キャロルというTV番組の公開録画会場のような趣があったりします。露骨に商業主義だったりして、ちょっと kill joy(シラける)だったりしますね。
ただ、皆さん、三々五々好きなように楽しんでいて、別にそんなに必死にステージを見てるって風でも無いです。
オーストラリア人というのは、ほんとにこういう野外の楽しみ方が上手で、下に敷くシートのみならず、低い座椅子のような折り畳み椅子、毛布などを持参の上、さらにバスケットにはワインやら食べ物を沢山もってきて、何時間も家族や友達と歓談したり、あるいは寝てたり、各自勝手に楽しんでたりします。
ガッツいてステージを注視するというよりは、家族と一緒に全体の雰囲気をのんびり楽しむというピクニック気分でやってますので、これだけ多くの人がいるくせに、雰囲気は全然殺気だってないですし、はじまってから行っても、適当に坐るところは見つけられます。
会場では、クリスマスキャップや、トナカイの角などのグッズが売られてました。ステージも終わりに近付くと、10ドルだった「キャンドルバッグ」というローソク+福袋のようなものが5ドルで投げ売りされてまして、一つ買ってみました。中には、こんなに色々入ってました。協賛企業のサンプルがメインですが、これだけ入ってて5ドルというのはメチャクチャお買い得だったりします。
写真・文/田村
★→APLaCのトップに戻る