今週の1枚(08.17)
車の中から見たシドニー
今週はちょっと趣を変えて、自動車の運転席(助手席)から見たシドニーの風景を。
オーストラリアは左側通行ですし、交通ルールも日本と概ね似たようなものですので(もちろん右方優先とかラウンドアバウトなど違う部分もありますが)、運転するには馴染みやすいでしょう。
ただ運転していてちょっと勝手が違うのは、まず第一に英語の行先表示。最初は地名もろくすっぽ知りませんし、土地カンも貧しいので、ズララと行先表示が出てきても、「えっと、えっと」で通り過ぎてしまいます。これはもう慣れるしかないでしょう。
他にちょっと違うのは、道路はだいたい広めなのですが、車線の幅が案外と狭めであるということです。実際測ったことはないので何とも言えないのですが、時折「狭いなあ」と思うこともあります。ただ、これは、日本よりも巡航スピードが速いこと、巨大なトレーラーがガンガン走っていること等によるものかもしれません。
写真は、ハーバーブリッジを渡っているときの風景ですが、ここも渋滞してなければ80キロくらい(それ以上のときもある)で車が流れています。日本でいえば高速並のスピードで走るにしては車線幅が狭いように感じます。また、可変式車線(車線ごとに信号がついてますね)なので、対向車線との分離帯もありません。ここを、巨大なトレーラーが対抗車線を(ややはみ出し気味に)やって来たときなど、ちょっとばかり恐怖を感じます。
ハーバーブリッジの写真をもう二枚。
写真左はシティ側からブリッジに向かうところ。さきほどの写真と同じ方向に向っているのですが、さきほどが4車線であったのに対し、この写真では2車線しかないことがわかると思います。これは朝の通勤ラッシュのため、シティに向かう側の車線(対向車線)を増やしているからです。
写真右は、ブリッジを渡り終ったところ。ノースシドニーのビルが見えてきます。ブリッジを渡り終った頃から、行先に応じて一気に6車線くらいに分岐します。この時点でいちいち行先標識を見て車線を変えるのはかなり難しく、もう最初から覚えておくしかないでしょう(しかもこれも時間によって微妙に違うし)。
ついでに橋シリーズです。
写真左は、グリーブアイランド・ブリッジ。最近(2〜3年前)出来た橋です。逆光撮影になってますが、実際の見え方も似たような感じです。陽射が強いせいでしょうか、朝日夕日がモロに視界に入るときは、半端ではなく眩しいです。サングラスでどうにかなるような眩しさではないです。
写真右は、グレイズヴィル・ブリッジ。シティの西北部、GladesvilleとDrummoyne(「ドラモイン」と読む)を結ぶ、これも大きな橋です。太鼓橋のように真ん中が一番高いので、頂点から一気に視界が開けそのあとジェットコースターのように下る楽しい橋(写真で見るより急勾配に感じます)。シティの全容や細かな入り江が一望できて良い眺めなのですが、運転してるとそんなものを見てる余裕もないです。写真前方に広がるのがDrummoyneの町。
CBD(シティ)の風景。シティは渋滞だけでなく、一方通行やら右折禁止など規制だらけで、できれば運転したくないトリッキーな所。最近は、オリンピックブームなのでしょう、そこら中で工事やってますから、ますますトリッキーになってきてます。「あれ?ここ右折できなくなってる!」という具合に、行く度にどこか変わっています。もういや。
写真左から、1枚目:ビルの谷間。ここでも全車左折させられてしまいますね。二枚目はシティ南部、前方の時計台がセントラル駅。
三枚目はシティ西部、ダーリングハーバーの上を走るバイパス。前方に見えるのがシドニータワー。標識のHarbour Brの「br」はBridgeの略。これ、不動産の広告だったらBed roomの略になります。この道をブリッジに向って進んだのが次の写真。ちょっと分かりにくいですが、前方にハーバーブリッジのアーチが見えます。
最後の写真(一番右)は、キングスクロスの入り口になる巨大なコカコーラのネオン。
朝のラッシュ
朝の通勤ラッシュの光景。写真左は、シドニー北部、Lindfieldあたりの幹線道路Pacific Highwayの風景。ここからシティまでまだ十数キロあります。うんざり。
写真中央は、シドニー北西部、Epping Rdの風景。前方遥か彼方にハーバーブリッジのアーチ、シティのビル群のシルエットが見えますでしょうか。
写真右は、ハーバーブリッジに向かうノースシドニー付近の様子。ハーバートンネルに入る料金所あたりの風景。
夕方のラッシュ
夕方は夕方でまたラッシュです。5時キッカリに都心に爆弾が投下され、その爆風が広がるように、都心から放射状に車の波が広がっていきます。また、都心から離れるに連れ、混雑ピークが時間がズレる傾向にあります。そして6時〜7時ころになると、一旦家に帰ってからまた遊びに出掛ける人々で、また都心に向かう車線が混みだします。特に金曜なんぞは大変。
写真は両方とも、北に向かう車のテールランプの列。
一気に場面は転換して、都会の喧騒を離れます。
写真左は、M4高速をブルーマウンテンに向います。前方に平べったく広がる山なみがブルーマウンテン。
写真中央はハンターバレーに向かう道。写真左は、ハンターバレーからさらに田舎に向かう道にて。標識に「Cattle Crossing(牛の横断に注意)」とありますが、文字どおり牛さんが横断していきます。
写真・文/田村
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