今週の1枚(01.01.15)
Power House Museum (その1)
先日、シティにあるPower House Museumに行ってきました。
5年ほど前に一回行ったことがあるのですが、そのときの印象は「なんかやたら大きくて、目茶苦茶たくさん展示してあり、統一性には欠けるんだけど、でも面白かった」というものでした。
ひさしぶり行ってきた感想は、5年前とあまり変わらず「大きくて、たくさんで、でも面白かった」というものでした。今これを書きながら、貰ってきたパンフをしげしげと読み返しておりますと、なかなか興味深いですね。
まず、"The museum also includes the historic Sydney Observatory. The two make up the Museum of Applied
Arts and Sciences, a New South Wales government cultural institution."という説明があります。 ロックスにあるシドニー天文台とセットになって、”the Museum of Applied Arts and Sciences"という組織になるというのは初耳でした。また、”Applied Arts and Sciences"(応用美術/科学) というフレーズで、統一テーマが何となくわかったような気がします。もっとも「アートとサイエンスの応用」というテーマにしちゃえば、人間のイトナミの殆どが入ってきてしまうんだろうけど。
もともとこの博物館の遠祖は、1879年に行なわれた万博だそうで、それを基にして博物館が出来、一回火災で消失して、再建され、DomainからUltimoに移転し、さらに当時Ultimoにあった発電所(その昔走っていたトラムに電力を供給していたらしい)跡に移り、全面的に改築して今日に至るそうです。だから、Power Houseというのでしょうか?それ以前は、当たり前に「科学技術博物館」みたいな名前だったようですし。
パンフによりますと、収集品38万点、その範囲は、”social history, music, science, technology, design,
industry, decorative arts, transport and space exploration”に及ぶと言われます。上から人工衛星や飛行機がぶらさがってるかと思えば、エレキギターが展示してあり、その横には機械仕掛の時計があり、アジアの骨董品があり、蒸気機関車がドーンとあるかと思えば、産業革命時期の機械がガシュガシュ稼動していて、科学の実験室があり、、、という具合です。
興味のある人は、http://www.phm.gov.au/で調べてみましょう。入館料大人10ドルですが、まあまあ結構楽しめますよ。
ここは館内の写真撮影はOKです。申し込んで名前を記載し、もらった許可シールを胸に貼っておくといいでしょう。
但しフラッシュは禁止ということで、どうしても明るさの関係でよく撮れないコーナーも多かったですが、その一部をお送りします。
場所は、シティの西隣、ダーリングハーバーの横のUltimoというところにあります。チャイナタウンからすぐです。
年中いろんな特別展示をやってるようで、このときは”Robotic”ということでロボット関係のアトラクションをやってました。
右の写真、暗くて不鮮明なのですが、人間がロボットの真似をしてるのか、本当にロボットなのかよく分からなかったです。どっちにしてもよく出来てました。
これも、どうも特別展示らしく(あとでパンフを見て納得した)、朝鮮王朝時代の作品が展示されてました。左端の作品、なんかインパクトがあるというか、気色悪いというか、これは一体なんなんだ?という感じです。
右端は、別に朝鮮とは関係なく、また別のコーナーです。ロボットを見たあとに、美術品やらファッションを見て、すぐそのあとに蒸気機関車なんぞを見るものですから、何がなんだか分からなくなるわけですね。
教室風の会場がちょこちょこありまして、いろんなアトラクションをやってるようです。このときは、なんでも瞬間的に凍らせてしまう液体窒素をつかって、いろんな実験をやってました。大人が見ても結構面白かったです。
ホリデー時期だったので子供たちが多く、こちらの小学校の授業を見物してるような感じでした。こっちの子供達って積極的で、壇上から尋ねられる度に、皆「ハイ!ハイ!ハイ!」と手をあげてました。
これは常設展示の機械仕掛の時計、、、、って、時計って全部機械仕掛か、、、?あ〜、だから、、「カラクリ仕掛」とでもいえばいいのかな。
100年以上の骨董品、ストラスバーグの時計というのが展示してありまして、1日に何回かカラクリ仕掛けで人形が出てきたりします。
やたら装飾バリバリの時計で、肝心の文字盤がどこにあるのかわからんくらいです。下の方の小さな円盤が時計の文字盤。
上の方の「舞台」みたいな所で、時間になると、例えば12使途が現れたりします(写真中央)。
右端の写真は、時計の説明。
一日に何度かあるので、時間になると人々が集まってきてます。
写真・文/田村
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