今週の1枚(08.10)
Kマートの風景
今回は地味目に、グッと生活感あふれたものを。
オーストラリアのスーパーマーケットは、コールズ、フランクリン、ウールワースなどが大手どころですが、食料品ではなくもっぱら日用雑貨をメインに扱う店としては、Kマート、 ターゲットなどが大手どころです。ダイエーなどの日本のスーパーでは、大体2階以上のフロアに置かれているものですね。
オーソドックスなところでは、衣料や寝具、食器、電気製品などですが、それに限らず、「ほお、こんなものまで売ってるんか」と思うものもあります。勿論、その店の敷地の広さに応じて品揃えは変わってくるのですが、大体置かれている商品のエリアは似たりよったりです。
イチ消費者の感覚でいいますと、「高くてもいいものを」と思えば、個々のブランド店やら、ディビットジョーンズやグレイスブラザースなどの百貨店を利用すればいいし、「リーズナブルな値段で」ということになればこれらの大規模店舗を利用することになります。ただし、あまりにも専門的なものになると、スーパーでは扱っておらず(あったとしても品数が少ない)、それなりの専門店にいかねばなりません。
例えば、電気の延長コードを買いたいとします。これがメジャーな3メートルコードくらいだったら、Kマートどころか、一般スーパーのコールズでも売ってるでしょう。10メートルコードくらいに特殊になってくると、「一応置いてある」程度のコールズでは駄目で、Kマートにいきます。さらに、30メートルコードや、専門電気工事用の30メートルのロール式コードになってくると、それなりのハードウエア専門店(BBCなど)にいかねばなりません。
ところが、総じて一般スーパーで買う方が値段は安いのですね。品揃えは少ないけど、品目を限ってるだけに安い。専門店にいけば何でもあるけどその分高い。これ、かなり値段差があります(下手すると2倍くらいする)。そうなると、イチ消費者としては、一般スーパーで売ってるかどうか考え、チェックし、そこになければ雑貨スーパーにいき、それでもなければ専門店に行くという段取になります。全部巡ってたら大変ですので、適当にアタリをつけていく必要があります。そのためには何処の店にどのくらい売ってるかということを予め知ってるかどうかがキモになります。
これはもう住んでるうちに段々と品目別に「これはここ」と判ってきます。さらに一般原則を覆すような例外や「特売」というケースも考えなければなりません。結構大変。でも、これ知ってるか知らないかで、意外と生活費が違ってきたりします。今から思えば、来た当初は勝手もわからず無駄に高いものを買ってたなと思います。
今回、カメラにおさめたのは、「電気スタンドの電球のソケット」を買いにいったときのものです。電球なら楽勝でどこでも売ってますが、それを支えるソケット部分(電線とハンダないしビスで接続する部分)ともなると話は変わってきます。Kマートに売っているか、それとも専門店にいくべきか?と。同じKマートでも、「チャッツウッド店はイマイチ小さいので駄目だろう、マリックビル店だったら大きいからあるいは?」と思って出掛けたのですが、狙いは的中して見事にありました。でも、値段は専門店と同じだったりして、、、、ま、世の中そんなもんです。
写真左は、ありふれた衣料コーナー。衣料に関しては、「まあ、見てくれを気にしないオーストラリアだったらこんなもんで十分だろうな」という感じですね。日本にいるときのように、それなりに身なりに気を遣おうというのであれば、あんまり買いたいものがないですね。でも、こっち住んでると、もともと多い方でもなかったファッションへの情熱は、限りなく低下します。楽なんだけど。
写真中央2枚は、日用大工関係のもの。中央左はペイント関係ですが、写真左手には色とりどりのキーカット(合鍵)があります。中央右は何かというと、床に敷き詰めるビニールタイル。ちなみにこちらで「ビニール」といっても通じません。「ヴァイヌル」と発音しましょう。
写真右は、車関係。これがまた充実してます。大抵のものはあります。写真は点火プラグ。エンジンベルトの類まで売ってます。こちらの人はマメに自分でやります。僕も大分覚えました。写真右手に置かれているページが開かれたままの白い本のようなものは、自動車の車種年式別に「この車はこの製品」と示している一覧表です。オイルフィルターやワイパーブレードなど、どれを買っていいものやら悩みますから、非常に重宝します。
左はオモチャコーナーで見入るKids。右は、「大人のオモチャ」ともいうべき「自家製ビールキット」があります。70ドルくらいで売ってました。
これも定番のナースリー・コーナー(園芸)。写真右は芝生(lawn)のメインテナンス用の肥料などがズラッと並んでます。こちらは至るところに芝生がありますから。
これまた定番、オーストラリア家庭の必需品ともいうべきバービー(バーベュー)セット。
写真右は、キャンプ用のテント。100ドル以下でも結構あります。
スポーツ関係です。バスケットのボールやテニスラケットなどから、釣竿まであります。写真左は、こんなもんまでスーパーで売るか?というジム危機。右は、いたってカジュアルに売られているゴルフクラブ。なんせゴルフ一回行っても2000円くらいですから、気楽なもんです。
日本と違ってそんなに充実してないのが電気製品(ときにAV)。とりあえず置いてますという感じでろくすっぽ説明もカタログもないのですが、ハービーノーマンなどの大規模電気店に比べると、これで意外とKマートというのは安かったりします。
写真右はカメラのフィルム。黄色がコダック、緑がフジフィルム。総じてややコダックの優勢かな、そうでもないかな?というくらいですね。
店のレジ先には、「ガチャガチャ」がありました。こっちにもあるのですね。これは日本がオリジナルなのだろうか?そんでもって、これ「ガチャガチャ」以外の適切な日本語ってあるんだろうか?無いというのも情けなさ過ぎる(だって「ガチャガチャ」なんて、ただの幼児言葉じゃないですか)。知ってる人教えてください。
一回2ドルのお子さま用アトラクション。
写真・文/田村
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