今週の1枚(99.03.22)
99年2月の日本の風景(その3)
帰省時の日本の写真第三弾(最終回)です。
京都洛中
そんなに全国的に有名かどうかは知りませんが、「京の台所」と言われる錦小路の市場です。「ニシキ行って買(こ)うてきやはりましたんか?」と、単にニシキと略称されることも多いです。地元では有名ですが、細長いアーケードが(300メートルくらいかな)続くだけで、規模的にいえばアメ横や築地に比べるべくもないです。でも、色々な専門店が軒を連ねていて、見てるとおもしろいです。
上の写真は焼き魚のお店(鮮魚も売ってたと思うけど忘れた)、美味しそうやったなあ。でも、結構いいお値段しますね。
錦小路は、東西に伸びる通りで、「姉三六角蛸錦、四綾仏高松万五條」と歌われるように(って知ってます?)、三条通と四条通の間にパラレルに走ってます。市場があるのは、西は烏丸通から東は河原町通の手前寺町通までです。ちなみに、寺町と河原町の間に、修学旅行で有名な新京極があります。
ニシキを抜けて寺町通りに出たところで、小さな天満宮がありました。
見慣れてると何とも思いませんが、ふとガイジンさんの目になって見てみると、「アレはなんだ?」てな物が沢山あります。写真左の提灯。「ここはシントーシュライン(神社)でレリジャス(宗教的な)建物で〜」と説明を受けたら、あの提灯も何やら宗教的な意味があると思いますよね。提灯一つ一つが神様を祭っているのか、とか。でも、「いや、アレはドネーション(寄付)をした人の名前を掲示しているだけ」と言われたら「?」と思うと思うわ。
おそらくガイジンさんは、「どうして寄付をするのが企業ばかりなんですか?」「信仰は個人的なものではないのですか?」「会社が一つの宗教に寄付するというのは従業員や株主の信教の自由を侵すのではないですか?」など聞くかもしれません。「いや、だからアレは信教とかいう感じじゃなくて、コミュニティというかショッピングモールの雰囲気づくりとしてカンパして、その見返りにアドバタイズメント(広告)を出して貰うというビジネス的側面が〜」などとワケわからん説明をしだしたら、「じゃ神社が所有地を利用して広告ビジネスをしてるのですね。その場合の地域コミュニティや商店街などの商工団体はどのように関与してるのですか?エージェントが入っているのですか?ガバメントは何か規制をしてるのですか?」と突っ込まれるでしょう。
え〜、そこらへん、ホントにどうなってるんでしょうね?
オーストラリアに来た頃は見るもの全て珍しく「なんだ、これ?」って思ってましたが、その感覚で日本に帰ってくると、「何じゃ、コレ?」というものが沢山あります。大体、「天満宮」って何なんだろ?普通の神社とどこが違うのかしらん。
最後の写真は、三条大橋の向こうに、雪化粧の比叡山をのぞみます。
播州赤穂
赤穂浪士で有名な播州赤穂にも行ってきました。岡山のちょっと手前(大阪寄り)。
夕焼けの瀬戸内海です。JR赤穂駅周辺の市街地は、まあ赤穂浪士関連の建物がちょっとあるくらいですが、そこから2キロほど離れた赤穂岬温泉というところまでいくと、写真のように景色がいいです。旅館が沢山あります。
前回の日本海、太平洋につづいて、海づいています。最後の写真で海の向こうに見えるのは、もう四国です。
ちなみに、今年のNHK大河ドラマもまた元禄時代の話らしく(”元禄繚乱”でしたっけ?)、赤穂の町にもノボリが立ってました。大河ドラマなんか、もう何年もご無沙汰です。「ほお、まだやってたんか」みたいな感じですが、「今年のはあんまり面白くない」との僕のオフクロのコメントでしたが、そうなんですか?
大河ドラマって、そんなに好きで見てるって感じじゃないけど、「ああ、日曜が終わってしまう。ああ、明日からまた仕事だ」という切ない気分に包まれながら、ヒマなときは見るともなく見ていた記憶があります。すごい古い話ですが「国盗物語」が一番面白かったような気がします。当時中学一年でした。
文・写真:田村
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