今週の1枚(99.03.08)
99年2月の日本の風景(その1)
さんざん雑記帳などで「日本に帰ってました」と騒いでますが、今度はその写真集です。
なんでオーストラリアのホームページで日本の写真やねん?という気もしますが、まあ、いいじゃないですか(^^*)。
でも、ちょっとマジメにコメントしておきますと、これは僕だけなのかもしれないけど、日本を離れて海外に住んでると、ロンパリのように目はそれぞれの国を見つめてしまうのです。今オーストラリアがどういう国か知るのと同じくらい、日本がどういう国か知るのは、自分にとっては大事なんです。それは単に懐かしいとかいう次元とは全然違います。ましてや「母国だから」とか愛国心めいたものでも全くありません。
4年も住んでると、「はい、これは海外、これは日本」と分けられなくなってくるようで、どちらにも同時存在してるような感じを抱きます。オーストラリアにいることが、いよいよ「特別なこと」では無くなってきたのでしょう。すると、以前のように「故郷としての日本」として背中に日本があるのではなく、きちんと目の前に出てきたという感じです。両方とも全く同等に将来の選択肢として見えるようになってきたという。そして、これはイイコトだと思ってます。
前回帰国したときにやった日本写真特集は、まだ「スペシャル版」という感じでしたが、今は、もう堂々と正規のものとして日本特集をやるべきだという気分になってます。
上の写真は、京都の北山杉の製材所で働くおじさん。
京都北山杉
友人の車で、京都の町を走りつつ、「これずっと北にいったら日本海やな」「せやな〜」とか話してるうちに本当に北に進み、今更戻れなくなって、本当に日本海までいってしまいました。こういう無計画でいい加減なドライブ、好きです。
京都鷹ケ峯をさらに北に進んでいくと、北山杉の植林が広がってきます。
道もガクンと細くなってきて(写真左)、「こんな細道で日本海までいくんか」とちょっとビビったりします。が、車は進む。
奥にゆくほどに積雪がめだってきます。雪がバサーっと落ちる以外は、静寂。ええ感じです。
さらに峠を越えると、そこは北山杉の故郷みたいな山里。絵に描いたような茶店があったりして、さっそくここで草餅を食べます。美味。
このお店は製材所の中にありまして、おばーちゃんが炭火をおこしてお茶いれてくれます。お土産においてあって、「北山杉の青竹踏み」を買ってしまったのはワタシです(福島がいま使ってます)。持って帰るの大変だったけど。
製材所の風景は良く知らないので「ふーん、こんな風にしてやるんかあ」という位しかコメントできませんが、社会科見学してるような感じでした。
さらに雪が積もってきます。久しぶりの、ほんとに久しぶりの雪景色を堪能します。しかしたまに来る僕らはお気楽に「堪能」してればいいだろうけど、住んでる人は大変だろうなあ。
さらにドンドコ進みます。
写真左、中央部の白いものは、路面が太陽に照らされてあがってくる水蒸気だと思います。雪は積もれど陽射はもう春ということですか。
写真中央左、積雪もここまでくると笑ってられなくなります。「大丈夫か、おい」と。
写真中央右、案の定ダメでした。通行止め。く〜。
またぞろ引き返して、遠回りになるけど別の道をトライ。除雪車も出動して頑張ってます。
さて、こんなんで日本海まで行けるのでしょうか。続きは次回。天の橋立まで行きました。
文・写真:田村
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