今週の1枚(10.12)
Town Hallの風景(その1)
town hall/タウンホール(あるいはCity Hall)、一般名詞では市役所とか公会堂という意味です。各町、各都市にtown hallはあります。
しかし、シドニーで特に何の留保もなく「タウンホール」といえば、シティ(都心部)のなかのある特定の建物とその一角を意味します。固有名詞ないし地名として使われているわけです。地元の人はおろか、何日かシドニーに滞在すれば誰でも覚えます。
タウンホールは、シドニーの都心部(CBD)のほぼド真中にあります。目抜き通りのGeorge St(タテの通り)と、Park St(真っ直ぐいくとキングスクロスに抜けるヨコの通り)との交差点、南西角にあります。
この交差点は、都心部の「へそ」みたいなものです。位置的に真中ということもありますが、電車やバスのキーステーションでもあります。セントラルステーションよりも便利だと思います。
また、タウンホールやその隣のセント・アンドリュース教会自体がシックな建物で観光スポットになってるうえ、交差点北西にはQVB(クィーン・ビクトリア・ビルディング)というこれまたメジャーな建物があり、いやがおうでも目立つエリアです。交差点南東にはMetroというシティで一番大きいスーパーマーケットがあり、シドニー滞在初期の頃は僕らもよくここで買物しました(そのうちもっと郊外の店を知るようになりますが)。
そんなこんなで、この一角は非常にとっつきやすいし、覚えやすい。シドニーに何日か住めば、タウンホールと聞いたら「ああ、あそこね」と画像が浮かびますが、これがシティの他のエリア、「クラレンスStとマーガレットStの交差点」「ブリッジStとヤングStの交差点」とか言われても、滞在4年目にして「えーと、あのあたりかな?」てなもんです。
このようにタウンホールは非常にメジャーな地域、メジャーな建物なのですが、「何やってるところなの?」「中には何があるの?」というと、実際に中に入る機会は少ない。僕も、先日ようやく入りました。「ほお、こうなっていたんか?」と。
というわけで、今週と次週はタウンホールの特集です。
上の写真は、南東から交差点を臨みます。中央左の時計台の建物がタウンホール、その右隣の緑色の円い屋根がポコポコある建物がQVBです。
写真左はタウンホールの時計台。札幌の時計台ののようなもので、タウンホールの写真ということになると、まずこのテの写真が使われます。
写真中央左は、タウンホールのいわば「横腹」部分。
写真中央右は、時計台の下の入り口につながる大きな階段と、その付近に佇む人々。
写真右は、タウンホール駅(地下になってる)の入口。階段の真下がそうです。なおこの駅への出入口はたくさんあります。
階段の上にたって南方面を見ます(写真左)。この写真からもう少し右に目を向けるとセントアンドリュース教会が隣地に建っています(写真中央)。タウンホールとこの教会の間の広場は、意外と静かで日向ぼっこの穴場かもしれまえん(写真右)。
かわって階段から北方面をのぞみます。写真左の左半分にQVBが映っています。この位置からちょっと右にズレたのが写真中央。正面の高い建物はヒルトンホテル。その肩越しにちらっと映っているのがシドニータワーです。交差点北東角は、ここ数年ずーっと工事中。
写真右はQVB。右下にビクトリア女王の像があります。待ち合わせのメッカ。
西から(キングスクロス方面)からやってきて交差点をのぞむ。前方の時計台がタウンホールで、その左手前の白い建物がスーパーマーケット(Metro、ウールワース)。
というわけで、次回はタウンホールの建物の中に入ってみましょう。
写真・文/田村
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