今週の1枚(99.05.24)
シドニー南端/Port Botanyの風景
今週と来週は、2回に分けてシドニー南端特集です。
シドニーの東西南北のうち、「シドニー南部」というのが一体どのあたりを指すのか未だに疑問だったりします。というのは、右の地図でCityの真下(真南)である、空港やポートボタニーあたりを指していう場合と、空港の左下(南西)一帯を意味する場合とがあるような気がするのです。
自治体として"South Sydney"というエリアがありまして、これは前説的立場で、南西部は含みません。南西部は「西部」と一括りにされます。しかし一方で南西部や右地図よりも更に南のサザーランドあたりをもって「南部」という場合には、空港より右の一帯をひっくるめて「東部」と総称したりする傾向があります。
ようわからんのですが、誰もあんまりシビアに考えていないみたいです。どうも南方面は注目されることが少ないのでしょう。
同じ湾でも、シドニーハーバーは観光名所としてもてはやされているのですが、ボタニー湾はどうしてもマイナーな扱いで、観光ガイドブックでは思いっきり無視されています。住んでる人でもこのあたりまで出掛ける人は少ないんじゃないでしょうか。
シドニーハーバーが観光地としてのシドニーだとしたら、ボタニー湾の空港周辺あたりは産業都市としてのシドニーといえるでしょう。そのなかでもポートボタニー/ボタニー湾埠頭は、産業港としてのハードな横顔を見せてます。
コンテナの山、また山。
ポートボタニー埠頭には、プリンス・オブ・ウェールズ・ドライブという紅茶のような名前の海岸通りがあります。真ん中の写真が入り口ですが、見てのとおり閑散としています。閑散としているために、地元ではよく自動車の運転の練習に利用されたりしているようです。そう思って見てると、確かにユルユル走ってヘロヘロ車庫入れをやってる車が見られます。
写真左は、東のラ・ペルース方面を臨みます。
道の西側一帯に広がるプラント。
写真真ん中の中央部、遠くに見えるのがCity。シドニータワーが見えます。
プリンス・オブ・ウェールズドライブの終端です。ここからシドニー空港が見えます。海に突き出た滑走路。よーく見ると滑走路に離陸の順番を待ってる飛行機が分かると思います。
写真右三枚は、徐々に高度を落して着陸してゆくカンタス航空の飛行機。見てると飽きないです。
外洋(太平洋)に出ていくコンテナ船(タンカーかあ?)。役目を終えて帰投する水先案内船。
次回、La Perouse編に続きます。
写真・文/田村
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