今週の1枚(99.04.19)
1999年当時のNorth Sydney / Part01
今週はノースシドニー(North Sydney)の風景です。
今週の一枚シリーズも、今回で何回目になるのか正確には判りませんがおそらく100回くらいいってると思います。しかし、100回やってるわりには意外にメジャーな所が抜けてたりします。その最たるものはオペラハウス。あまりにもメジャーすぎて「なにを今更」という感じで避けてたのですが、そろそろやってもいいかもしれません。
さて今週のノースシドニーもメジャーな割にはやってなかったエリアです。もっとも、ノースシドニーがメジャーだというのは、現地在住の日本人が比較的多いという意味でメジャーなだけで、観光ガイドブック上ではマイナーだったりしますけど。
ところで、「ノース」と「ノースシドニー」は違います。「ノース」はシドニー全域を大雑把に東西南北に区分した場合の北部地域という広い意味で、プラクティカルには「ハーバーをブリッジを渡ったエリア」という意味で使われてます。「ノースシドニー」は、ノースのなかのほんの一地域に過ぎません。ノースシドニー駅周辺のわずかなエリアであり、面積的にいえば、ノース全体の1%いくかどうかという程度ではなかろうか。
よく「ノースシドニーに住んでいる」と言われますが、正真正銘ノースシドニーという人は案外少ないのではなかろうか。そんなに住宅地は多くないですし。ノースシドニーは、ミルソンズポイント、マクマンズポイント、ウェイヴァートン、クロウズネスト、キャムレイ、ニュートラルベイ、キリビリという町に囲まれてますが、実際にはそのあたりに住んでたりするのではないかと思われます。で、面倒だから「ノースシドニーに住んでる」という言い方になるのでしょう。
ノースシドニーはシティに次いで第二の商業エリアでビルが林立しています。日系メーカーのネオンも目立ちます。もっとも日系企業はほとんどノースシドニーとシティにしかないか?というと全然そんなことないようです。運送関係ならば空港周辺のアレキサンドリアなどに、工場関係ならもっと郊外にと、結構バラけているようです。
ノースシドニー駅です。駅は、地下にあるうえに街の中心部からちょっと外れてますので、巨大な駅を念頭において探していると見つからないので注意。
駅を降りると(というか階段あがって改札をでると)、そのままGreenwood Plazaというショッピングモールにつながっています。
オーストラリアに来た初期の頃、グリーブとかニュータウンなどのボヘミアン的な町に住んでた我々が初めてノースを訪れたとき、このオーストラリアらしからぬ小奇麗なモールを見て、同じ国とは思えないというか、「ほ〜う、こんな所もあるのね」と思ったもんでした。今は、ニュータウンエリアも小奇麗化の波が押し寄せてきて、落差も少なくなりましたけど。町の個性がどんどん削ぎ落とされていくのは日本だけではないようです。
ビルが林立しているエリアですが、シティのビルほど高層ではないです。
下段左端の写真は、個人的に好きです。オーストラリアではどこもかしこもノースモーキングなのでビルの外にでてタバコを吸う羽目になります。非人間的に巨大なビルの谷間で一服しているオジサンの哀しみ、伝わってますでしょうか。
パシィフィックハイウェイとミラーストリートの交差点、ヴィクトリアン・クロス。郵便局のクロックタワー(時計台)が印象的です。
文・写真:田村
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