今週の1枚(07.27)
ニュートラルベイの風景(その2)
前回に引き続き、ノースシドニーの東隣のニュートラル・ベイ特集です。
前回は、日本人が比較的多いという点に焦点を当てましたが、今回は素のままのニュートラルベイです。素のままのニュートラルベイは、いわゆるLower Northshore(シドニー北部の下(南)側で、シドニー湾に面したエリア)の一角であり、基本的には高級住宅地といっていいでしょう。住民も白人系オーストラリア人が多く、あんまりマルチカルチャルなところではありません。これはノース一般の傾向でもありますが。
シドニー全人口に占める日本人の割合など400人に1人程度ですから、「日本人が比較的多い」といってもあくまで「他のエリアと比較すると」の話であり、絶対数でいえば大したことないです。町を歩いていて日本人を見掛けても別に珍しくもないが、1人も見なかったとしても珍しくもない、という程度です。ちなみに、別格的に日本人の比率が多いのは、日本人観光客が集団でタムロしているシティでありましょう。
ところで写真は、ニュートラルベイの有名なパブであるThe Oaksです。オージーにも日本人にも有名。なにがそんなに有名なのかというと、まあ、要するにデカいからなのでしょうね。Oaksというように、庭の真ん中に大きなオークの木があります。昼間っから皆さん食事してたりするのですが、これまた白人ばっかりです。こういうの見てると、シドニー全体の平均からすると、やはり白人系(しかもイギリス系)オーストラリア人が多いのだなあと思ってしまいます。
The Oaksの写真を何枚か続けます。
こちらのパブのスタイルは、カウンターで飲み物を注文するBarエリア(室内席、ポーカーマシンなどが置いてある)だけでなく、食事をするエリアがあるものもあります。ビストロなどと呼ばれたりしますが、よくコートヤード(中庭)やバックヤード(裏庭)などにテーブルが広がっていたりします。また、Oaksのように、生肉を買って自分で焼いて食べるスタイルが付置されているパターンもあります。また、それとは別にボトルショップがあって、ワインやウィスキーなどのボトルを買う場所もあります。そうかと思うと、「Hotel」という名のとおり二階に宿泊施設があるものもあります。要するにいろんなコーナーやファンクションの集合体のような建物です。
写真上段左は全景、上段中央はOaks内のいろいろなコーナーの看板、上段右はボトルショップ。
下段はバックヤード。下段右の写真で遠くで立ってるオジサン達は、バーベキュー場で自分で肉を焼いているわけですね。
写真左側二枚はニュートラルベイの中心部、ミリタリーロード沿いの商店街です。
右側二枚は、商店街から一歩入った住宅エリア。
地形的には、ニュートラルベイは(lower Northshore一般の特徴でもありますが)、小高い丘のようになっており、海に向ってなだらかな(時には急な)坂道が続きます。商店街のあるミリタリーロードは、丁度尾根道にあたることになるでしょう。
写真左は、遠くからニュートラルベイの南側斜面を臨む。画面左から右にむけて斜面になっているのがわかると思います。写真中央はその坂道の風景。写真右は坂の途中から湾ごしに見えるシティの風景。画面中央やや右に見える黒いアーチ型をしているのがハーバーブリッジです。
ニュートラル「ベイ」というからには、ベイ(港)があります。ちゃんとフェリーの停留所もあります。といっても規模的にはかわいいものですけど、基本的にシドニー湾フェリーの停留所というのは、こういう感じの小さくてガランとしているものが多いです。
写真左2枚はフェリー発着所からの海上風景。左がノースシドニーのビル街を臨み、右が反対側の海辺べりのお屋敷を臨みます。
1998年07月27日
撮影/文:田村
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