今週の1枚(99.04.05)
Maroubra / Part 1
今週と来週はマルーブラ(Maroubra)の風景をやります。
マルーブラは、シドニーの東部の海岸沿いにある地域。イースタンサバーブの太平洋に面した海岸は、北から南に、ボンダイ、ブロンティ、クロバリー、クージーときて、その次にくるのがマルーブラです。大体、断崖やら岩場があり、ちょっと奥まった所に砂が堆積してビーチになるというパターンは何処も一緒です。
国際的に有名なボンダイビーチ、それをこじんまりさせたクージーなどは賑やかですが、マルーブラまでくるとガラーンとしてます。
今回の写真は、マルーブラビーチからちょっと北に行ったところにある岩場で撮りました。来週紹介する海水プールなんかもありまして、かなり大きな波がドッパ〜ン!とやってます。シドニー湾などは内海ですので静かですが、やはり太平洋側に出ますと、波も高いし、荒々しいです。
というわけで、今週はひたすら波、波、波です。
しかしですね、どんなに頑張ってもあの豪快な雰囲気は写真では難しい。それをまたスキャナーで取り込むのが一苦労です。最初は適当に紹介すればいいやという感じだったのですが、あまりにも写真現物との落差が激しく、ムキになってしまいました。
技術話になりますが、dpiをあげたら奇麗になるかというとそう甘いものでもない。一枚4MBなんて画像UPできるわけないし、リサイズしたり圧縮したりしていくなかで細かなカッコいいニュアンスが飛んでしまったりします。くそお。例えば海の非常に細かく絹糸のように波立ってる部分なんか、パーンと只の白になってしまう。さらに、色落ちはするわ、彩度が駄目だわ、色相がズレるわ。前々から思ってましたが、スキャナーというのは使い込むのに相当慣れとか熟練の必要な機械だと思います。ウチのキャノンのスキャナーは、どうしても赤方向に変色するクセがあって、それをスキャンする段階で修正できるのですが、そうすると今度は他の色が妙に不自然になってしまうという。それをさらに画像ソフトで6段階くらいかけてレタッチしていくのですが、これもやりすぎると不自然になってしまうという。
別にそんなにムキになる必要ないんですけどね。
この上段の4枚が比較的マトモなものです。以下の下段の写真は、何をどう工夫しても上手くいかなかったオマケ写真です。
文・写真:田村
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