今週の1枚(00.01.24)
Manly Dam の日曜日(その2)
先週に引き続き、マンリーダムです。
まあ、マンリーダムが焦点というよりは、ごく平均的なオージーの日曜日の風景って部分がメインなんですが。
オーストラリア人というのは、お金をかけない遊び方が上手です。
海や山や公園や川など、無料ないしは数百円程度の入場料で入れる所に行っては、日がな一日のんびり過ごします。
ただ「のんびり」といっても、単に手ぶらで行ったのでは手持ちぶさたです。僕も何か珍しい風景を期待して出掛けていって、「ふーん」と見物して30分くらいで帰って来ちゃうクチでした。ただ、それだけだったら本当にヒマですので、単に「行った」というだけのことになっちゃう。そんなに珍しい風景が転がってるわけでもないですから、「ああ、よくある風景ね。オーストラリアはどこも同じね」で終わっちゃう。
海だの山だのをそれなりに楽しく過ごすには、やはりそれなりの準備が必要です。地元オーストラリア人というのは、この準備が上手で、中々芸が細かく、「なるほどね」と思ったりします。
上の写真の折り畳み椅子なんかもその一つです。
見るとわかるように、椅子が高いやつ、低いやつ、肘掛けがついてるもの、ついてないもの、いろいろあります。特に低い椅子は、地べたに坐るよりもほんの10センチくらいしか座高が高くならない。ということは、野外コンサートなどにいっても後ろの視界を遮らないわけです。ほんの10センチでも、背もたれもありますし、地面に坐るよりは遥かに身体はリラックスします。また、低いから足を前方に投げ出せるので楽だったりします。
駐車場の風景です。
皆さんいろいろ「遊び道具」を持ってくるわけで、左の写真はマウンテンバイクを積んできてます。シドニーは坂が非常に多いし、車道を走らなければならないため自転車はなかなか利用しにくいのですが、こういう所に持ってきてしまえば楽しくサイクリングできます。
このように現場に持ってきてしまうパターンの大物としては、ヨットやクルーザーなどの小型船舶があります。家の前に船を置いておいて、休日になると車でゴロゴロ引っ張っていって、海に浮かべて遊ぶわけですね。これなら繋留費用もかからないし、お手軽なわけです。次回に乗せる水上スキーなんかも、クルマで引っ張ってきてしまうという。
写真右は、どうやら釣りを楽しむようですね。
写真左は、テーブルの予約札です。彼らは家族水入らずだけでなく、大人数でもやってきますから、あらかじめテーブル(何の変哲もないただのテーブルですが)を予約したりするわけです。
結婚式の披露宴が、親族友人集めての野外バーベキューなんてパターンもアリですから(むしろその方がトラディショナルだったりもする)、こんなの一人頭1000円もあれば済んだりしますもんね。
写真右は、ピクニック道具一式をテーブルに広げてます。結構ハンパな量じゃなかったりしますが、彼らは子供の頃から殆ど毎週のようにやってますので、アイテムもキャリア数十年の実用に耐えたものだったりします。
左下に映ってるアイスボックスですが、オーストラリア弁では”E−SKY”といいます。これは商品名なんですが、そのまま「味の素」のように一般名詞化してるものです。また、気を付けて見ているとわかると思いますが、ガソリンスタンドで氷をドカンと売ってます。
写真左のような、こういった何の変哲もないテーブルでも、近くでバーベキューをし(可動式バーベキュー台を持参)、テーブルクロスをかけ、ワインを注いで食べれば、結構雰囲気はでます。
さらに写真右のように、簡易テントとテーブルまで持ってきちゃうケースもあります。
で、またこの種の用具が、そこらへんのK−マートなどのスーパーで売ってて、安かったりするのですね。一人用のキャンプのテントなんか数千円で売ってますし、プラスティックのテーブルと椅子で1万円前後であります。
水遊びをする人々。
まあ、これだけいろいろ遊び道具を持ってきてたら、それは快適でしょう。
水に入ったって、そのまま車に乗って帰っても、で10〜30分も走れば自宅ですから、気楽なもんです。
写真・文/田村
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