今週の1枚(00.02.21)
センテニアル・パーク/Centennial Park (その2)
先週に引き続き、センテニアルパークです。
センテニアルパークの中央部分は池あり湿地帯ありで、バード・サンクチュアリといわれるほど野鳥が多いといわれます。特に中央部のLachLan Swampsが有名です。
ところで、前回、センテニアルパークからシティまでトンネル水道が掘られたという話をしましたが、この水源地帯であるパーク中央部湿地帯、かつて「戦争」があったそうです。
物の本によりますと、水源としてここを立入禁止として保護したいシティ側と、シティへのアクセスのための拠点として使いたい地域(Waverley/ウェイバリ)住民との間でいがみ合いになったそうです。当時のシティ市長はCharles Moore、ウェィバリ市長はLlewellyn Baglinというそうです。
紛争はエスカレートし、実力行使の域に達します。シティ住人はこの地で「軍勢」を整え不寝番をし、ウェィバリ住民としばしば小ぜり合になったとか。最終的には、住民パワーに押されてシティ側は破れたそうですが、最後にシティ側を潰走させたのが住民の中でも婦人達で、ホーキなどの家事道具で戦ったそうです。おそるべしオバちゃんパワー。
これがかの有名な、、って全然有名ではなく、シドニー市民でも知ってる人は少ないと思われますが、Battle of Waverleyです。時代は1869年。1869年といえば、日本では明治維新の翌年ではないか。日本では激動の幕末〜明治時代だったのですが、そのころシドニーではこんな牧歌的なことをやってたのですね。
今は昔、「古戦場」のおもかげさえない、のどか〜なパークの風景です。
池には沢山睡蓮もあり、花もきれいに咲いてました。
Bird Sanctuary、100種類もの鳥が集っているそうです。
写真・文/田村
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