今週の1枚(11.16)
CBD/CITYの風景(その1)
今週はシドニーシティの風景を。
シドニー都心部のことを、現地では「シティ」と呼び習わしています。シドニーで「シティ」といえば、高層ビルが立ち並ぶほんの限られた中心部分だけを指します。CBD=Central Business District(中心市街地)と言われることもあります。
よく日本における「市」とゴッチャにするのですが、基本的に全然違う概念だと思った方がいいと思います。日本で武蔵野"市"、広島"市"というときは、行政区画や地方自治体の単位としての意味もありますが、Cityにはそのような意味はあまりありません。「都心」「町の中心」、早い話が「一番賑やかな場所」という程度の意味です。行政上の意味でいうなら、council、municipalあたりの言葉の方が適当でしょう。
シティにも自治体はありますが、特にシドニー都心部を管轄する自治体を言いたいときは、シドニー・シティ・カウンシルとか言ったと思います。
生活体験マニュアルの「どこからどこまでがシドニーか」というコラムでも書きましたが、こちらは、日本の地方自治のように都道府県と市町村の二重構造になってません。 日本の感覚をついひきずって、「オーストラリア国NSW州シドニー市○○町」とくるのではないかと思いがちですが、NSW州の次にいきなり町がきます。だから、シドニーに住んでいても住所に「Sydney」という文字が入るのは非常に限られた一角だけです。シドニー都心部をちょっと抜けると、もうライカードカウンシルとか、マリックヴィルカウンシルの管轄になります。
さて、そんな解説はそのくらいにして、Cityの風景です。
今回は特に何を紹介するというものではなく、絵として面白そうなものを抜き出してみました。解説も出切るだけ簡単に。
左から二枚目の写真は何かというと、駐車違反の切符を切らされそうになっている人の懸命の交渉の様子、、、というのは単なる推測ですが、多分そうなんじゃないかな。ご愁傷様。しかし、駐車違反の取締、ビシビシ来ます。取締を外注に出してるとか、歩合制だから皆張り切ってるとか聞きますが(確認したわけではない)、それがうなずける程、取締は厳しい。何度食らったことか、、。
左の写真は不鮮明ですが、こんな感じでどこもかしこも工事ばっかりです。オリンピックが来年だということもあるのでしょう。車を運転してると、「いい加減にしてくれ」と言いたくなるくらい工事だらけです。
都心では、なぜか屋台の果物屋さんがそこかしこにいます。これって西洋の慣習なんでしょうかね。アメリカの映画なんかを見ててもよく出てきますよね。アクションシーンかなんかで、逃走する犯人が屋台をひっくり返すのはお約束みたいなものですから。
シティはオーストラリアで一番古いエリアですので、当然古い建物も沢山あります。と同時に最新型の建物もドカドカ建ちます。そうなると、新旧ゴチャマゼになった面白い風景になります。
写真・文/田村
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