今週の1枚(00.07.10)
Randwick(その1)
リクエストもありましたので、今週からランドウィック/Randwick 特集です。
ランドウィックというと、僕のイメージでは、「のんびり〜」&「住みやすそう」となっています。
一般に富裕層が住むといわれるイースタンサバーブですが、ランドウィックあたりになってくると雰囲気がだいぶ庶民的になってくるような気がします。これはあくまで「気がする」だけの話で、正確に住民平均所得などセンサス統計をもとにして言ってるわけではないです。
単純に町を歩いたときに受ける個人的印象という曖昧なものでしかないのですが、シドニーの各エリアを歩くと、
一応キチンとした格好で歩く街、ちょっとキメて歩く街、ちょっと緊張しちゃう街、、いろいろあるのですが、このランドウィックというのは、シドニーの中でも指折りにのんびりしてるような気がします。どうかするとパジャマで歩けちゃうんじゃないかというくらい(歩かないですけど)。
セカセカとビジネスしてる風でもないし、ファッションでキメてる風でもないし、リッチに優雅ってわけでもなく、非常に庶民的な感じ。かといって「庶民」という言葉がもつ、一種の生活苦的テンションがかかってるわけでもない。あらゆる意味でテンションが高くないので、ノンビリできるわけです。
なんでこんなイメージを受けるのかな?と考えてみますに、ランドウィックって、道が広いのですね。大通りだけではなく、裏通りも結構広い。そのうえ、高いビルが少なく、また街路樹もそれほど「鬱蒼」という感じでもない。したがって陽射が視界全体に降り注ぎ、明るい、陰のない画像的にイメージになります。そういえば、ランドウィックって、いつ行っても晴れてるような気がします。
もうひとつ、ランドウィックというのは、特にメインの商店街付近は付近では一番高台にあって、ちょっと周囲を歩くとすぐ下り坂になって遠くまで視界が開けたりします。東へ進めばクージーの坂で海まで見渡せますし、西に向えばシティ方面まで視界が開けたりします。この空間的に広々とした感じがいいのでしょう。
また、付近にNSW大学があり、NSW大学というのは海外留学生の数では世界でも有数の大学ですので、インドネシアや中国などアジア系留学生が多いです。だもんで、大学付近のケンジントン、キングスフォードと並んでランドウィックも、アジア的色が比較的強いです。安くておいしいインドネシア料理のメッカと物の本に紹介されたりしてますし、実際に安いです。また、アジアの食材店もそこかしこにあります。これがまた暮しやすさにつながるのでしょうし、アジア的雑然さが、また妙に気安さにつながったりするわけですね。
それに、見るからに「お屋敷」然とした建物が少なく、モデレートなサイズな一戸建てが並ぶ反面、フラットが多く、家探しがやりやすいという意味で住みやすそうです。住みやすいという観点でいうなら、ランドウィック・ジャンクションというバスの発着点の一つですので、アクセスもそんなに悪くはないです。
今週から2〜3回予定でランドウィックの風景をやりますが、ご覧になっていくうちに、親近感を抱かれる方も多いと思います。「外国度」が低いというか、こんな風景なら日本にもありそうだという。
今週は、まずは、メインの商店街から。
左端:商店街からちょっと入れば、フラット等が立ち並ぶ住宅街です。なんかあんまり「外国の風景」って気がしないでしょ?
左:中国系のスーパーマーケット。これが町に一つあるとなにかと便利なのですね。
右端:ここから先はクージー。坂の向こうに海が見えます。
写真・文/田村
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