今週の1枚(00.06.19)
Leichhardt (その2)
先週に引き続き、Leichhardt特集です。
上の写真は、ライカードの中心ともいうべき、タウンホール(市役所)と教会。
別にここが中心地であるというキマリがあるわけでもないし、格別頻繁に用がある物があるわけでもないのですが、まあ、メインストリートであるノートンストリートとマリオンストリートの交差点でもあり、ランドマーク的に特徴ある建物が並んでおり、また一番の高台でもあり、さらに三方に分散している商店街の真ん中にあることから、中心地といってもいいでしょう。
昔は、ここが名実ともに中心地だったと思われます。昔は巨大なスーパーマーケットもないし、車もないしで、人々が集う所といえば、市役所、郵便局、そして教会くらいのものだったと思われます。で、その周辺に商店街が出来ると。
これはライカードに限らず、シドニー、いやオーストラリア全般、ひいては西欧系の町作りの基本みたいなものなのかもしれません。
大体、メジャーな建物、エラそげな建物には時計台がくっついてたりするわけで、ある建物に時計台がくっついてると、「オレ様が中心なのだ」というシルシみたいなものだと思います。これは、日本の大学のキャンパスなんかにも受け継がれているようで、東大にせよ、京大にせよ、その他多くのキャンパスを思い起こしても、時計台がある建物がメイン校舎のようですよね。
逆にいえば、時計台がある建物は、昔ではメジャーで中心地だったということになるのでしょう。実際、シドニーでも郵便局やタウンホールには時計台がついてる場合が多いです。シティでも、タウンホール、郵便局(マーティンプレイスのGPO)には時計台がついてます。ニュータウン、バルメインの郵便局にも時計がありますし、パディントンもそうですよね。
で、エラそげな時計ですけど、これ、中々時刻が合ってなかったりします。四面に時計があって、全部時刻が違うなんてこともあったりして(^^*)。シティとかはさすがに時刻が合ってる場合が多いですが、全体を通じた印象では、アテにするだけ無駄という感じです。最初はなんていい加減なと思いましたけど、要するに「飾り」なのだと思って割り切るしかないですね。それに、そんなに時間に正確に動く必要もオーストラリアではありませんしね。
というわけで、ライカードにおいてはここが由緒正しい中心地なのでしょう。ちなみに、タウンホールのすぐ近くに郵便局もあります。
ノートンストリートを、タウンホールからさらに先に進んだエリア。
前回紹介したパラマッタロードからタウンホールまでのノートンストリートエリアは、大々的に再開発が行なわれてますが、タウンホールから先は、昔ながらにのんびりしたものです。
これは、タウンホールから左に折れて、マリオンストリートに向った方向。
実は個人的にはライカードには週に最低一回は行ってます。なんでかというと、写真左端のショッピングセンターに買物にいくわけです。世帯染みた話になりますが、レインコーブからわざわざガソリン代使ってここまで買いに来るのも馬鹿馬鹿しいのですが、結局、値段といい、鮮度といい、バラエティといい、ガソリン代使ってもペイするのですね。もっと本格的に買うときはマリックビルまで行きますが、大体このショッピングセンターが手頃。
ノースはほんとに緑と家が広いだけが取り柄で、買物や外食に関しては不毛の地でして、いい加減またウェストに戻りたいな〜と思う今日このごろです。
ちなみにこのショッピングセンターにも時計がありますが、最近ではマシですが、当初は「4面全部時刻が違う」状態が続いてました(^^*)。
買物話をしだすと「○○を買うにはココ」とアイテムごとに違うのですが、調理用品を買うときは、写真中央二枚の店に行ってます。ここはもっぱらプロのコックさん用の調理器具の店ですが、いいものあります。フライパンとか鍋を買ったのですが、一個軽く100ドルを越えますが、それだけ出す価値はあります。日本で買ったらその何倍もすると思いますが。僕も最初は予算の関係で、Kマートあたりのスーパーで「一番安いの」で買ってましたが、長いことやってると、イチイチ焦げたり、イマイチだったり、不味かったりしたものが、いいモノ使うと同じ手間で上手に出来るということを思い知らされたわけですね。
ところで、このウィンドーに書かれてるWWWサイトですが、こんなサイトなかったです。多分シティサーチの昔のアドレスだと思うけど、今のシティサーチのサイトいって検索してみても見つかりませんでした。いい加減なんだけど、よく見るとここの電話番号、7桁だったりします。シドニーの電話番号が、頭に9をつけて8桁になったのは確か4年前くらいだったと思うのだが、、、。
写真右端は、これは行った事がないですが、Game Meatの店。英語をよく勉強してる方は「ははん」とお分かりでしょうが、”game”とは「ゲーム」の意味の他に、「狩猟の獲物」という意味もあります。だもんで、game meatというと、山鳩とか、venison(鹿肉)とか、狩猟で撃つような鳥獣の肉ということです。なお、the name of the game で、「獲物の名前」から転じて「ある活動でのもっとも重要な目的」という意味のイディオムがあります。時々見掛けます。
さて、イタリア料理屋さんの写真をいくつか。
もちろんライカードのイタリアン・レストランはこんなもので無いですが、歩いていて目についたものを幾つか。
上段右端は、Bar Italiaは、ずっと昔に情報BOXでジェラートが美味しいということで紹介したことがあります。ライカードでも老舗のカフェ。紹介してから何年か経ちましたけど(そんなに真剣に食べ歩いてるわけではないけど)、やっぱりここが一番美味しいのではないかな。地元では結構有名。
なお、アイスクリームだったら、キャンパーダウン(ニュータウンの隣)にあるアイスクリーム工場にくっついてる小さな売り場が安くて美味しいです。50セントのソフトクリームもえらいボリュームありますし(マクドナルドの30セントアイスよりもコストパフォーマンスでは上だと思う)、美味しいです。お持ち帰りの4リットルパックもスーパーの半値近いです。オーストラリアストリートとソーズベリー・ロード(salisburyと書いてこう発音する。僕は「猿すべりロード」と呼んでたりしますが(^^*))の角にあります。ついでに、ここまで来たなら、そのすぐ近くのパディントンチョコレートの工場の店もいいですよ。パディントンにも店がありますが、あれは半分観光用で高いけど、工場の方はさすがに安い。でもって美味しい。
写真中段左から二枚目。
フラッティーニというレストランで、ここはかなり有名です。お値段もそれなりに張りますし、予約必須という所ですが、味はそれなりに確か、、、、らしい。らしいというのは、僕はまだ行った事がないからです。「お値段が張る」という時点で、「あ、じゃあ、いいや」って思っちゃうのですね。
写真下段左端は、別に有名でもないとは思うのですが、ガソリンスタンドを改装して、そのまま使ってるのがアイディアだなと思ったりします。
おまけです。
最近こちらでも流行のヒーリングセンター。左が足のマッサージ系でしょうか、右が腰痛系かな。
しかし、こちらでは、ビジネスやるのでも、ほんと普通の家でそのままやっちゃのですね。日本だったらテナント借りて内装頑張って、、、って感じですし、「センター」とまで銘打って普通の家ってことはまず無いと思いますが、こっちでは当たり前だったりします。なかには看板ひとつろくすっぽなく、どう見ても普通の家にしか見えないところが実はパソコン屋だったりします。だもんで、町を歩いていてもよく判らないことがありますし、住所を頼りにやってきたら「本当にここか?」と怪しくなるようなケースも多々あります。そんなときは、ビビらず訪ねてみましょう。実はそうだったりしますから。
写真・文/田村
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