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シドニーの気候、服装、荷造りについて(2)




 

服装


 気候の項を読めば、対策(服装)も自ずと分かってくるでしょう。

 まず、最初に渡豪するときの心構えですが、「○月だから、夏だから」という決めつけがしにくく、激しく日々変動することから、あなたが何月にシドニーに来るとしても、大体日本における10月とか5月くらいの感じでいてください。この時期、すごく暑くてTシャツ一枚でOKの日もあると思えば、思わずフリースを着たくなるほど薄ら寒い日もあるでしょう。そんな感じです。これをベースにしつつ、夏だったら多少暑めに、冬だったら多少寒めにシフトさせて考えてください。

 日々の生活における対応は、基本的には重ね着になると思います。
 Tシャツ+簡単なジャケット(シャツ、トレーナーなど)にして、暑ければ腰に巻き、寒ければ羽織るという具合に、日中の気温変化に応じて、フレキシブルに対応できるようにしておかれると良いでしょう。あと、冬場は温かい部屋着を忘れずに。また、夏でもTシャツだけなんてことはしないように。

 なお、こちらは服が安いです。日本よりも安いくらいです。Tシャツなんか4ドルくらいからあります。まあ、安かったら安かってで問題もあるのですが(発展途上国の安い労働力を搾取してるとかなんとか)。
 現地の量販店スーパーで撮影した動画がありますので、紹介しておきます。


★表示させない FBエンガチョが解けたら再開 このあたりの点は、FBPAGEに03月29日:安すぎる衣料とFashion Revolutionで現地の衣料スーパーを動画で撮影しつつ編集しましたので、お時間があったら見てください。

 



 また、あなたが何を着てようが、日本ほど誰も気にしてません。裸足で歩いてる人だって普通にいるくらい(健康のためであって、実はお金持ちの人が多かったりして)。頑張って日本で買い揃える必要もないです。帰国時になったら、荷物が大量に増えて、皆さん泣く泣く捨てたりしてますので、妙に高価なものやお気に入りのモノをもってくると、立ち往生します。多くの場合、虚栄心とか、見栄とか、世間体とか気にしなくなって、オージー化していき、無頓着になります。感じとしては、毎日がキャンプとか林間学校みたいなカジュアルさですので、自然とどうでもよくなる人が多いです。化粧品なども気候と肌に合わず無駄になるリスクもあります(準備総論参照)。ラウンドなどで年季が入ったベテランクラスになると、ジーパン一本+Tシャツ二枚”だけ”でやってたりします。

 ただ、あなたがシドニーで、日本人同士つるんで四六時中生活しているなら、そこはまんま日本だったりします。日本とのヘソの緒がぶっ太くつながっているような人達に囲まれていれば、感覚的には日本と変らないです。だから「人の目」も日本同じく気になるでしょう。逆に地元社会に入っていけばいくほど、オージー化します。というか、より自分本来の色になります。プライベートの自室で過ごしているような格好で平気で街にでるようになりますから。シティなどを歩いてますと、人によって「日本オーラ」の濃淡が結構ハッキリ分かって面白いです(日本人に限らず、韓国とか他でも”本国オーラ”が出てたり)。

 逆にファッションが好きな方は、しっかりキメたらいいです。オージーもおしゃれな人はたくさんいます。「好きな服を誰の目も気にしないで着る」という本当の意味でのお洒落ですから、本当に着たい服を着てください。日本では支障があって出来ない変なカッコをする楽しみもあります。インドのサリーを着てみたり(結構売ってます)。ニュータウンあたりの古着屋さんでお姫様チックなものを買ってきたり。そういえば、僕がお世話した人でファッションが本当に好きな人がいて、髪を青く染め、スパンコールのスーツでご機嫌に学校に通ってました。要するにやってもいいし、やらなくてもいいし、全てはあなた次第。ご自由に。ただ、バスに乗れば普通にターバン巻いてたり、イスラムのベールかぶったりしますから、ちょっとやそっとじゃ目立てません(それでも目立ちたかったら和服がいいです。民族衣装が一番強いですね)。

 ずっとファッション業界にいた人でも、しばらくすると楽だからオージー化していったりします。曰く、良い服もたまにはあるのだけど、着こなせないと。なんせ洋服というだけあって西洋人のモノで、ある程度上背があって、腰の位置が高くないとバランスが悪くなる。また、顔の造作がハッキリしてるだけなく、強いオーラを発散させてないと、強烈なプリント柄など柄に負けてしまうと。僕も、たまーにスーツとか着ますけど、やっぱアジア人が着て連中の中に入ると七五三のコドモみたいなっちゃうんですよね。やっぱ肩幅と胸板が厚くないと。僕も胸囲は1メートルありますけど、それでも全然コドモって感じ。だんだんイヤになってきますよね(^_^)。イヤになるといえば、こっちでジーパン買っても裾上げしてくれません。別途料金+一週間とか。あいつら足が長いからそんなもん要らないんでしょうね。ムカつきますね。あ、髪は黒色が一番ミステリアスで受けるとか言ってた人がいます。ヘタに金髪などに染めても、本物がウジャウジャいるから逆に寒いものがあります。染めるんだったらさっきの彼のように青とか、ピンクとかが宜しいのでは。

荷造り


 荷物の中身については、準備総論で事細かに述べました。ここでは全体の荷造りについて書きます。

 出来ればスーツケース、しかも世界でもなぜか日本人が好んで持っているサムソナイト系のハードなスーツケースは、持ってこないに越した事はないと思います。実際にスーツを持ってくるのでなければ、です。

 僕がサポートする方でスーツケースを持ってこられた方は、大体後悔されてますね。事前には聞かされて知ってはいたけど、やっぱり現地に来てつくづく思い知ったと。早い人は着いたその日に分かります。まあ、でも「わかっちゃいるけど」で皆さん持ってこられますけど。

 スーツケースの可否ですが、唯一の長所は鍵がかかるので金庫代わりになるということですね。しかし、盗られるときはケースごと取られますからね。唯一意味あるなと思うのは、東南アジアなどを歴訪する場合、バッグの中に麻薬を入れられ、それを発見されて死刑ないしはとんでもない長期刑を食らうことです。そんな他人のバッグに入れるか?というと、見つかりそうになった運び屋が慌てて他人のバッグに入れて隠すとか、各空港の荷物ハンドラーが買収されて、客のバッグに入れて密輸し、また空港で抜き取るという段取りになっていたのだけど、アホだから抜き取り忘れたような場合です。詳しくはシャペル・コービィ事件(別窓)を参照してください。

 まあ、こんな目にあうのは飛行機が墜ちる確率よりも低いでしょうが、この種の刑罰が厳しいアジア諸国に行くときは注意です。もっと言えばスーツケースだから安心だとも言えないわけで(そのスジの人がその気になったらケースの鍵なんかすぐに開けられる)、気にしだしたらキリがないです。ただそういうこともあるのだ、ということは知っておいていいでしょう。バゲッジクレームで荷物を受け取ってから、審査に行く前に中身をチェックするなど。

 それに対して欠点は山ほどありまして、まず重い
 こちらで一個2000円程度売っている簡単な布製のスーツケースに比べて重いです。ハードケースの場合は、内容がカラでも自重が3〜7キロくらいあると思います。布製だったら1-2キロですが。飛行機の荷物の基準は、航空会社やチケットの種類によりますが、大体20キロ前後ですから、差し引き13キロしか入りません。まあ、多少大目に見てくれるにしてもいかにも無駄です。

飛行機の超過荷物の料金

 なお、飛行機の超過重量・超過料金はキツいですよ。過去の経験では7万円取られた人もいます。

 「例えば」で調べてみたら(時期やチケットの種類によって変化するから鵜呑みにしないでくださいね、あくまでも「例えば」)、JALの場合、超過荷物の扱いは、個数オーバーだった場合1個あたり1万円、23-32キロ(超過10キロ以内)だったら6000円だけど、32-42キロ(10kg以上20kg未満)=になるとを超えると一気に3万円取られます。荷物がもう一つ増えて、且つトータルで34キロになっちゃったら4万円加算されます。


 ジェットスターの場合は15キロまで5000円ですが(事前に申告し別料金を払ってない場合)、それを超えるとキロあたり1500円取られます。もし34キロ持ってきちゃったら、5000円+(34-15)*1500=3万3500円になります。


 体重50キロのあなたが5万円のチケットで飛行機に乗っている場合、本人(キロ千円)よりも割高です(笑)。大体10キロ未満だったら大目に見てくれると言われてますが、しかしそれもカウンターの人次第です。容赦なくビシバシ取り立てられたら、いきなり現地のシェア代くらいぶっ飛びます。気をつけてください。


現地での移動

 次に公共交通機関での移動が不便です。
 キャスターがついてる分には、飛行機や車で移動する際には楽なのですが、現地についてから、やれステイ、シェア、ラウンドになったら、キャスターで転がせるところなど限られてます。

 普通の市バスや電車などにも乗らねばなりませんし、タクシーでもトランクを占領してしまいます。階段も多いですし、シドニーは意外なくらい坂が多いです。もうね、最初来た時の印象は、坂しかないといっても過言ではないです。日本で坂の多い町で有名な長崎や函館から来た人も言ってたけど、「ウチ(故郷)よりきつい」と。

↑写真はわりと日本人が多いと言われるNeutral Bayですが、幹線道路のMilitary Rdの南北両脇は延々と坂になってます。

↑これはGlebe。シティに近くてもこんな感じ。


 まあ、「坂が多い」のは歩くのはキツいけど、その代わり見晴らしが良いところが多く、ときどき絶景Viewになりますよ。最後の↓写真はボンダイビーチですが、よく見たら坂だらけになるのがわかるでしょう。しかし、だからこそ、魔女の宅急便のモデル地になった(ホバート説の方が強いが)と言われるくらい、いい感じの海辺の風景になります。



 また、シェアする場合は大体フラット(マンション)が多く、またエレベーターのついてない低層フラットが多いのが実情です。これはもう1000軒以上シェア先にお送りしている僕が証言しますが、過半数はヒーハー言いながら階段を登るケースが多いです。4階とかになったら腰がヤバイです。

移動中、着いてからの不便

 意外と盲点なのが、大きなスーツケースだとトイレの個室に持ち込めない(入らない)場合があるということです。用を足している間、外に放置しておかねばならず、それが気になったりします。

 さらにステイ・シェア先に住み始めたあとの置き場に困ります。こちらには「押し入れ(build-in wordlobe)」が少ないですから。ベッドの下に押し込めようとしても入らない。邪魔でしょうがないという点もあります。もっとも、家具なしシェアの場合、座卓代わりに使えるというメリットはあります。

 結局、「何度捨てようかと思ったことか」という思いをしながら現地で運び、ラウンドのときは持って行けるはずもないから新たにバックパックを現地購入し、結局帰るときにはスーツケースも不要になっていて、捨てるに捨てられず、売るに売れず(皆持ってきて後悔してるクチですから誰も買わないし)、高い輸送賃で日本に送り返したりします(大体現地の日系の宅配業者さんに頼むと、スーツケース一つ(中身入れて)2-2.5万円くらいですかね。CUBEさんとか、結構利用する人多いですよ。

 僕が個人的に思うのは、全ての荷物を持って2Km歩けるかどうか。(休みながらでも)歩けなかったら荷物多すぎだと思います。

 こちらに来たらシェア移動とかそういう局面は幾らでもあります。全部で4回とか8回とかシェアを変える人もいますし、途中で一時帰国したり、ラウンド旅行に出たり、意外と出たり入ったりするんですよ。

 それに、現地に着いてからも荷物はあれよあれよという間に増えます。ほどなくして2倍くらいにふくれあがるでしょう。ほんと、悪い冗談のように増えます。一括パックの最初の1週間だけでも1.5倍くらいに増えます(食料品とか買うしねー)。

バックパック

 なお、ラウンドされるのならば、かなりしっかりした良いバックパックをお勧めします。
 一日全部荷物を背負って何キロも歩くのはザラですから。良いバックパックは、人間工学を配慮して過重を均等に肩、背中、腰に分散してくれます。身体の疲労度が全然違います。安いものだと、肩にばっかり食い込んで血の流れを止めますので、強度の肩凝りに悩まされたりします。僕もケチって安物を買ってしまい、往生しました。もう何遍「捨てたろか」と思ったことか。重くて持ちにくい荷物が憎くて憎くて、、って感じ。

 バックパックは日本で買うよりも、こちらで買った方が安いと思ってますが、最近はデフレJAPANで安いのかな。まあ、大体200ドル前後だせば、満足できる本格派のものが購入できると思います。このあたりはラウンドに出る前によく聞かれるので、もう少し突っ込んで書きます。シドニーで買う場合、シティにKent St界隈が、なぜか山登り道具の店のメッカになっていて、4−5軒あります。ショップ・アラウンドしてよさげなものを見繕ってください。その場合、最初はあくまで「商品の目利きができるようになる」ことが目的です。同じバックパック、同じ容量でもそれぞれに個性があります。人間工学と言いましたが、人間の背骨は真っ直ぐではなく適度に湾曲しているし、腰や肩のバランスはひとそれぞれです。自分の身体にジャストフィットするものが良いのですが、何がフィットして、何がフィットしないかは、幾つかのバックパックを取っ替えひっかえ背負ってみるに限ります。

 店員さんのアドバイスも大事ですが、オーストラリアの店員さんの場合、商品知識が皆無という人も結構(半分以上)います。が、非常によく知ってる人もいますので、その人には「なぜこれは高いのか」「どういうのがいいのか」を聞くといいですよ。これ、オーストラリアでの買物のコツですね。商品や店を選ぶ以上に人を選べと。そうこうしているうちに、自分の絶対的な感覚が芽生えたら、もう中古の売ります/買いますで買ってもいいです。合う/合わないが判断できるようになってる筈ですから。

 コツとしては、バックを選ぶというよりも「靴を選ぶ」くらいの感じでいるといいと思います。靴だったら、サイズが同じならどれでも良いとは思わないだろうし、フィットしないものの辛さも分かるでしょう。それと同じ感じでいるといいです。


 以上、ベストな方法でいえば、日本からくるときは、現地で捨ててきても惜しくないようなバッグにいくつか分散して持ってきた方がいいと思います。

 なぜか?
 ビコーズ、小さめのバックが複数あった方が、足元や膝上に置けるので交通機関を利用するとき楽だからです。トイレも楽。巨大なスーツケースだと空港のトイレの個室に入らず、外に出している間に盗難に遭うというトホホ劇もないわけではない。
 また、部屋に着いたあとの収納が楽です。狭いルームシェアに巨大なスーツケースなんか邪魔くさくて置いておけないです。文句言われるかもしれないし。だから、要らなくなったら処分できるくらいのバッグくらいの方がいいです。それに柔らかい素材だったら畳めますから。ラウンドのときにはいよいよ良いバックパックを買うというのが賢い方法だと思います。

 僕が日本に帰国するようなときは、機内持ち込み可能の簡単なバッグと、あとは布団袋みたいなジッパーのついた大きなビニール製の袋を使うこともあります。200円くらいで安いですからね。壊れたら捨てられます。自重は限りなくゼロに近いから20キロまるまる持ってこれます。永住権者が帰国する場合、日本行きは土産くらいでスカスカですが、オーストラリアへの帰路に日本での買い出し(書籍とか趣味の一品とか食材とか)を山ほどするのですね。ビニール袋だから耐震性はゼロですが、放り投げてもかまわない本とか衣類などを入れるわけです。

 なお、外人さんがよくやってるように段ボール箱なんかも意外と賢いですよ。だって、家から空港までは車か宅急便、空港内はカート移動、さらにシドニーの空港からはタクシーその他の出迎え、、結局、そうそう持って歩く機会はないからです。僕の一括パックをご利用になる人なら、シドニー空港からシェア先まで送って差し上げるので尚更です。次に移動するときは、シェア移動かラウンドでしょうし、その頃にはどうせ荷物も増えまくっているだろうし、同時に移動手段(1ドルエコバックなり友人なりの助力なり)が整ってるでしょうし。

 しかし、まあ、もうかれこれ20年くらい同じアドバイスをしているのですが、それでも依然としてスーツケースで来られる人も多いですね。かつてこれほどまでに無視され続けているアドバイスがあっただろうか?て感じですが(^_^)。でも、まあ、お気持ちは分かります。




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